研究課題/領域番号 |
22390189
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山下 俊一 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30200679)
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研究分担者 |
鈴木 啓司 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00196809)
光武 範吏 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50404215)
SAENKO Vladimir 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30343346)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 内分泌学 / 甲状腺がん / 遺伝子多型解析 / 細胞機能解析 / がん基礎研究 |
研究概要 |
正常ヒト甲状腺初代培養細胞から多分化能幹細胞様細胞を誘導することに成功した。詳細な検討から、甲状腺細胞のリプログラミングや上皮-間葉転換が、発癌時の癌幹細胞の発生に関与している可能性が示唆された。甲状腺癌発症関連遺伝子のひとつと考えられているFOXE1の、癌組織における発現パターンの変化も明らかにした。今年度は甲状腺癌の多数のサンプルを用い、日本人症例でFOXE1、NKX2-1近傍ののSNPsが甲状腺癌発症と関連することを明らかにした。これまで、甲状腺癌関連SNPの報告は、すべて白人症例を対象としたものであり、本邦にとって重要な結果である。Foxe1トランスジェニックマウスを作成し、甲状腺におけるFoxe1の軽度過剰発現が、甲状腺細胞の過形成を誘導することを確認した。これは、Foxe1の発癌メカニズムへの関与を示唆するものである。今後、さらなる検討を進める。さらに、NF-kappaB経路の検討から、分子標的剤Imatinibが、従来の化学療法・放射線治療時のNF-kappaB活性上昇を抑制することを見出し、今後、タキサン系抗癌剤や放射線治療とImatinibの併用療法を検討する。予後不良な甲状腺未分化癌の新規治療法となることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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