研究課題/領域番号 |
22390195
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
瀧原 義宏 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (60226967)
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研究分担者 |
大坪 素秋 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (10211799)
安永 晋一郎 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (50336111)
大野 芳典 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10548986)
辻 浩一郎 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (50179991)
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キーワード | iPS細胞 / ES細胞 / 造血幹細胞 / ポリコーム複合体 / Hoxb4 / Geminin / 造血幹細胞移植療法 |
研究概要 |
ES細胞やiPS細胞からは生体を構成する様々な細胞だけでなく生殖系列の幹細胞や生体幹細胞も含めて各種幹細胞が誘導される。そこで、ES細胞やiPS細胞からin vitroにおいて各種幹細胞を誘導し、再生医療に供することが期待される。造血幹細胞移植療法は実用化されている再生医療の中で最も臨床に定着しているものの一つであり、最近では骨髄細胞だけでなくさい帯血も利用できるようになり大きく発展している。しかし、骨髄の提供者やさい帯血の細胞数には限度があり、更なる発展の障壁になっている。そこでES細胞やiPS細胞から造血幹細胞を誘導し、ex vivoで造血幹細胞を増幅可能な新技術の開発が待たれる。本研究ではまず造血幹細胞の活性を支持する分子基盤を構成しているポリコーム複合体やHoxb4が供にDNA複製制御因子Gemininに対するE3ユビキチンリガーゼとして機能していることを独自に明らかにした。そして、Gemininの発現動態をin vivoで追跡することを目的としてGeminin遺伝子に蛍光タンパク質遺伝子EYFPをノックインし、Geminin-EYFP融合タンパク質が発現するようにしたGeminin-EYFPノックインマウスと、shRNAを用いてGemininの発現を自在に操作できる実験系の開発を行った。現在、これらを基にGeminin量を追跡しつつ操作し、造血幹細胞の活性と発生を誘導可能な新技術の開発を行っている。特にこれらの技術を駆使し、個々人の造血幹細胞をiPS細胞から誘導可能な技術の開発を目指している。
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