研究課題
1. 前年度までに、I型インターフェロン経路を対象とした候補パスウェイ解析により、IRF2遺伝子のtag SNPに全身性エリテマトーデス(SLE)との有意な関連が検出されたことを受け、本年度は、この周辺のリシークエンス解析を施行し、病因的多型部位を探索した。見出された複数のSNPについても関連が検出され、レポーター解析により、これらのSNPが形成するrisk haplotypeは、IRF2転写亢進に関連することが示唆された。2. フランス、スペインのグループらとの大規模多国籍共同研究により、SPP1(osteopontin)多型が関節リウマチ(RA)と関連し、特に抗CCP抗体陰性群において関連が顕著であることを見出した。3. 日本人におけるRA、SLEにおいて、抗Ro抗体、抗La抗体産生とHLA-DPB1*05:01が関連することを見出した。また、日本人SLEにおいて、HLA-DRB1*13:02, 14:03が疾患抵抗性に関連することを見出した。4. 日本人集団におけるANCA関連血管炎において、以前われわれが少数例において報告した顕微鏡的多発血管炎(MPA)、MPO-ANCA陽性AAVにおけるHLA-DRB1*09:01の関連を、サンプルサイズを大幅に増やして確認するとともに、PR3-ANCA陽性群ではDRB1*09:01の増加は見られないことを見出した。DRB1*09:01はアジア集団において頻度が高い一方、ヨーロッパ系集団には稀なアリルであることから、DRB1*09:01が、アジア集団においてMPA、MPO-ANCA陽性AAVが顕著に多く、ヨーロッパ系集団には少ないことの一因になっている可能性を提唱した。[連携研究者]国立病院機構相模原病院・臨床研究センター室長 古川 宏:リウマチ膠原病試料、臨床情報収集、遺伝子多型解析
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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