研究課題
本研究の目的は、臍帯血を用いた自閉症の「血清生化学的診断法」の開発、および、血液、毛根、口腔内スワブなどの検体を用いた自閉症の「遺伝子診断法」の開発にある。平成24年度は、以下の研究を実施した。① 浜松医科大学出生コホートに登録された1200名について、臍帯血の採取と口腔内スワブによるDNA採取を継続した。DNAが得られた各コホートの発達指標との関連について重回帰分析による統計解析を進めているが、データ量が膨大であるため、最終的な結論に到達するにはさらなる解析を要する見込みである。② 日本人自閉症トリオ(当事者とその両親、100家系)のDNAサンプルについて、CNV(Copy number variation)多型の解析を継続し、未知のCNV多型 (de novo CNV)を18個見出した。この結果については論文を作成中である。③ その他、ミトコンドリア関連遺伝子群とProtocadherin αを、新規の自閉症感受性遺伝子として同定し、公表した。また、自閉症死後脳前部帯状回におけるグルタミン酸神経伝達系の異常を明らかにし、公表した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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