研究課題
(1)炭素線(0.02 Gy)単回照射後の小腸および精巣でのアポトーシス誘導:炭素線(0.02 Gy)を全身照射36時間後のマウス(5週齢)の小腸および精巣において、非照射の対照マウスと比較して有意にTUNNEL陽性細胞が認められた。またNO捕捉剤であるc-PTIOの照射前投与により、TUNNEL陽性細胞の出現頻度は抑制された。(2)低線量炭素線単回照射による小腸でのアポトーシス誘導の線量依存性: マウス(5週齢)に炭素線(0.01 ~ 0.05 Gy)を全身照射し、36時間後の小腸において、非照射の対照マウスと比較して有意にTUNNEL陽性細胞が認められた。また小腸腺窩当たりのTUNNEL陽性細胞の出現頻度は線量に依存して増加した。(3)炭素線照射により誘導されるTUNNEL陽性細胞の同定: TUNNEL陽性細胞の分布を詳細に観察した結果、小腸においては小腸腺窩の基底部に局在し、精巣においては精巣小体の最外層および第2層目に局在していた。さらに小腸および精子幹細胞に特異的な抗体による免疫組織化学染色により、それぞれが、小腸幹細胞およびその前駆細胞、精子幹細胞およびその前駆細胞であることが明らかとなった。以上の結果から、小腸および精巣において炭素線誘発アポトーシスが組織幹細胞および生殖幹細胞に特異的に誘導されることが示された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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