研究課題/領域番号 |
22390232
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
間賀田 泰寛 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (20209399)
|
研究分担者 |
阪原 晴海 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
松島 芳隆 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20282816)
小川 美香子 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 准教授 (20344351)
高島 好聖 浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 助教 (70525592)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | SPECT / ミトコンドリア膜電位 / イメージングプローブ / 放射性薬品 / 分子イメージング |
研究概要 |
がん治療法選択・効果予測、治療効果の早期判定を目的として、アポトーシス、酸素といったキーワードと関連の深いミトコンドリア機能変化を非侵襲的にかつ、利用の広汎性の高い手法により評価可能なイメージング法を開発することとした。本研究により新規がん診断用放射性医薬品を開発し、臨床応用可能な治療応答判定システムの確立を目指す。 ミトコンドリア膜電位依存的に集積するイメージング薬剤の開発を目的として、今般のMo-99の供給不足のような事態の回避が可能で、利用の広汎性の高い放射性ヨウ素で標識された薬剤開発を計画した。そこで、従前よりインビトロにおいてミトコンドリア膜電位の測定剤として使用されていた、H—3-tetraphenylphosphonium(H-3-TPP)の誘導体としてI-125-ITPPをデザインし、合成検討を行ったところ、予定していた合成ルートと異なる合成法を取ることで、I-125-ITPPの合成に成功した。 インビボ動物体内分布実験を行ったところ、I-125-ITPPが膜電位差の大きな心筋に高い集積性を示すとともに、投与24時間後において明瞭な心筋SPECT画像を得ることができた。しかしながら、非標的臓器からのクリアランスが遅いことが示されたため、脂溶性の低下、肝臓等からのクリアランスの増大を目的とした薬剤として、新たに [125I]p-Iodebenzyl dipropylphenyl phosphonium (I-125-IDPP) と[125I]p-Iodebenzyl metyldiphenyl phosphonium (I-125-IMPP) の2種を合成し比較検討した。その結果、I-125-IDPPが細胞のミトコンドリア膜電位依存的に取り込まれ、その体内動態よりイメージング剤として有用であることが示された。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|