研究課題
社会的損失の大きいメニエール病という難病の診療の革新的進歩を支援するための画像による内リンパ水腫評価法の高精度な定量性確保と侵襲性の低下という目的達成のため、以下の点を計画にそって進め、多数の学会発表や英文論文発表を行った。5月には日本耳鼻咽喉科学会総会にシンポジストとして招待された。1) 高性能MRI受信コイル等の撮影技術開発と最適化;内耳専用4チャンネルコイルの設計を行い試作品を作成、購入した。ファントム実験で性能を評価し、従来の頭部用32チャンネルコイルと同等の性能を内耳領域で確認した。さらに性能を高めるための改良を引き続き実施する予定である。パルスシークエンスソフトの開発もheavily T2強調3D-FLAIRを臨床応用しつつ改良し、北米放射線学会をはじめとする多数の学会発表や論文形成につながった。2) 造影剤種の最適化:イオン性のガドリニウム造影剤であるマグネビスト、非イオン性のオムニスキャンの比較を行った。両者には臨床的に差異はみられなかった。さらに希釈濃度の検討も行っている。3) 造影剤投与法と撮影タイミング最適化(鼓室内投与のみでなく経静脈投与にも着手する);鼓室内に注入する際に空気穴のある方法とない方法や嚥下の有無、などで比較を行った。静注後のタイミングについても4時間を中心に微調整を行っている。2倍量だけでなく、通常量の静注Gd造影剤で内リンパ水腫の描出が可能となってきた。
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