研究課題/領域番号 |
22390249
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
昇 修治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30433288)
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研究分担者 |
山田 和彦 鹿児島大学, 医用ミニブタ・先端医療開発研究センター, 教授 (40241103)
佐原 寿史 鹿児島大学, 医用ミニブタ・先端医療開発研究センター, 特任准教授 (90452333)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 移植・再生医療 / トランスレーショナルリサーチ / 胸腺 / ミニブタ / 免疫寛容 / 若年化再生 / テストステロン / 制御性T細胞 |
研究概要 |
平成24年度は、以下の目的2、3を遂行した。 目的2「胸腺若年化による免疫寛容誘導能の再賦活化」:我々はこれまでに若年宿主ミニブタは、短期高濃度カルシニュリン阻害剤投与によりMHC不適合腎が生着するが、宿主胸腺摘出宿主または加齢宿主は移植腎を拒絶することを報告している。平成24年度は、組織適合性抗原(MHC)確立ミニブタを用いて胸腺の若年化と免疫寛容の関係を以下の方法で能討した。①若年宿主1の自己胸腺摘出後(n=2)、宿主1とMHC適合の若年宿主内で若年化されたMHC適合加齢胸腺(n=2)を宿主1に血管茎付胸腺移植を行い(n=2)同時にMHC不適合腎を移植した(n=2)。MHC不適合腎は胸腺無摘出若年宿主と同様に安定した移植腎機能を示した。これは若年化された加齢胸腺が自己若年胸腺と同様の免疫寛容機能を有することを示している。②次にLH-RHアゴニスト投与により加齢胸腺を若年化させた加齢宿主にMHC不適合腎の移植を行った(n=2)。LH-RHアゴニスト投与後2-3ヶ月間で胸腺若年化が得られたが、MHC不適合移植腎機能の延長は認めるが、免疫寛容までは至らなかった③更にMHC不適合胸腺による能動的免疫寛容に、その移植胸腺の若年性維持が必要かを確認した。MHC不適合若年胸腺を加齢宿主に移植すると若年胸腺の加齢化は進むが、加齢に至る前に免疫寛容が誘導され、ドナー腎は生着した(n=2)。①-③を総合すると、加齢動物では末梢メモリー細胞が免疫寛容誘導を阻害する可能性が考えられるとともに生理的若年化と薬剤性若年化の免疫寛容能に相違があることが示唆される。 目的3「再賦活化メカニズム検討」:これまでのテステロンの検討に加え、血清insulin-like growth factor1 (IGF1)値と胸腺内IGFレセプターの発現を検討し、ともに加齢により減少することを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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