研究課題/領域番号 |
22390254
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
海野 倫明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70282043)
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研究分担者 |
片寄 友 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20302151)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 胆道癌 / 膵癌 / 塩酸ゲムシタビン / トランスポーター / 薬剤感受性 / 薬剤耐性 |
研究概要 |
我々の研究の目的は、胆道癌における各種トランスポーター・酵素タンパクを網羅的・絶対定量を行い、感受性・耐性を決定するトランスポーターや酵素を同定することである。まず最初に我々が保有している胆道癌細胞株および抗癌剤耐性株を使用し、絶対定量法を確立する。トランスポーターの網羅的・絶対定量法は、細胞膜画分をトリプシン消化したペプチド断片を、LC-MS/MSにより、同定・定量した。また細胞質内に局在する各種酵素は細胞質分画から同様に蛋白質を同定・定量する。本手法により得られたトランスポーター・酵素プロファイルと抗癌剤IC50を比較検討することにより、抗癌剤感受性・耐性に寄与するトランスポーターを同定を試みた。 平成24年度には、東北大学病院肝胆膵外科において切除術を施行した患者標本を、患者との書面による同意のもと、液体窒素に計30検体を貯蔵した。この30例が集まったところで、研究協力者の東北大学薬学部寺崎研究室との共同研究として、各種トランスポーターと酵素の絶対定量を行い、解析を進めている。我々はこれまで塩酸ゲムシタビンに注目しそのトランスポーターと代謝酵素に焦点を絞って研究を進めてきたが、最近、S-1による補助化学療法やCDDPの効果が着目されていることから、5FUや白金系薬剤のトランスポーターや代謝酵素の発現量をも検討することとした。今後、切除患者の予後との相関を見るためには、後数年の観察期間が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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