研究課題
基盤研究(B)
副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)の主要なシグナル伝達分子であるG蛋白シグナルネットワークの軟骨分化・再生に対する調節機構を、GαsおよびGαq蛋白の軟骨特異的遺伝子改変マウスを解析することによりinvivoとinvitroの両面から多角的に検証することを目的として研究を行った。Gαs、Gαq蛋白の軟骨組織特異的なコンディショナルKOマウスはCre/loxPシステムを用いて作成したが、軟骨分化に至る前に胎生致死となってしまい、軟骨組織の解析が出来なかった。一方、PTHrP受容体のC末側細胞内ドメインに結合する蛋白質を網羅的に探索したところ、新たな結合蛋白としてβカテニンを同定した。PTHrPとβカテニンとの結合によりGαs/cAMPシグナルが抑制され、Gαq/Ca2+を促進しそのシグナルが調節される事が明らかとなり、軟骨分化に重要なコラーゲンタイプ10遺伝子の発現調節をしていることが明らかとなった。
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Arthritis Rheum
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J Biol Chem
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