研究課題
マウスTenomodulin (Tnmd)遺伝子の転写開始点近傍に存在するenhancer領域に結合する転写因子の転写活性化能を、ラットあるいはマウス培養腱細胞を用いたdual luciferase assayによって検討した。また、HEK293Tに転写活性化能を有する転写因子を発現させて核抽出液を調製し、ゲルシフトアッセイによってenhancer領域への結合を解析した。Tnmdの遺伝子発現をin vivoとin vitroで上昇させるbasic helix-loop-helix型の転写因子であるScleraxis は、転写因子近傍に存在する5つのE-boxのうちの2つに結合することが明らかになっている(論文投稿準備中)。enhancer領域に結合して転写活性を上昇させる転写因子の発現は、マウス胚を用いたin situ hybridization、RT-PCR、Northern blotによって解析した。また、マウスTnmd遺伝子のintron 2の中にあるenhancer領域をpGL4.23[luc2/minP]に組み込んでluciferase reporterを構築して、ラットあるいはマウス培養腱細胞を用いたdual luciferase assayによって転写活性化能を検討した。更に、腱、靭帯、軟骨細胞やそれらの前駆細胞に発現することが報告されている転写因子の発現ベクターを構築し、それぞれラット培養腱細胞あるいはHEK293Tに発現させて、enhancer領域に対する転写活性化能を検討した。その結果、intron 2の中にあるenhancer領域に対して転写活性能を有する転写因子が複数同定された。これらの転写因子が結合する配列や結合特性に関しては、ゲルシフトアッセイによって解析を進めている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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巻: 未定 ページ: 未定
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