研究課題
1)関節疾患データバンクへの症例集積と解析膝関節障害例のMRI(高解像度3D SPGR画像・T2マッピング画像・T1rhoマッピング画像)データの集積を昨年にひきつづきおこなった。本年度37例(通算179例)の撮影をおこなった。本研究で開発された関節疾患統合的定量解析プラットフォームにより、各症例の3次元関節軟骨の厚み・変性・重症度のパターン解析、半月板や靭帯損傷などの影響因子解析および、手術時関節鏡所見との対比によるMRI精度検証をおこなった。学会・研究会および論文誌に発表をおこない、本年度の活動により関節疾患定量解析プラットフォームの普及と関節疾患診断技術の標準化、本邦患者の膝関節障害データーベース拡充による関節障害病態の解明の進捗が図られた。2)統合的解析プラットフォームの普及(Public distribution)ホームページ通じ、統合的定量解析プラットフォームBaum 2D/3Dの無償ダウンロード・ライセンス付与をおこなっている。平成24年度のダウンロード数はのべ100件と増加傾向で、我々の大学以外にもBaum 2Dを使用した学術報告が他大学から認められている(庄司 剛士ら. 中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 2012,55:721-722)。 また、ホームページを通じBaum 2D/3Dの使用法、修正点などの問い合わせにも適宜対応している。3)新しい関節運動下機能イメージングMRIプログラムの開発より生理的環境下での関節病態評価にむけ、3テスラMRIに適合した膝関節の屈伸運動をsemi-activeに制御する下肢運動装置を開発し、自動屈伸運動に伴う膝関節軟骨・半月板の形態的・質的解析ができるソフトウエアとの連動を調整した。ボランティアによる膝関節駆動装置使用下での動態撮影により、屈曲角度に応じた連続的な大腿骨/脛骨間の相対移動および半月板移動の解析を進めた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 4件) 備考 (2件)
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