荷重を負荷したマウスと尾部懸垂により後肢を非荷重にしたマウスを用いて実験を行った。荷重負荷により、副甲状腺ホルモン受容体を介したシグナルが、未分化間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化を促進し、脂肪細胞への分化を抑制することを明らかにした。外骨膜性骨形成が亢進し、皮質骨外径が拡大するためには、このシグナルの亢進が必要であることを示した。一方、非荷重状態では、骨髄細胞におけるCD31とその受容体CD38の発現が低下し、非荷重後の再荷重によりこれらは正常荷重レベルに回復した。骨芽細胞とCD38陽性骨髄細胞の共培養実験の結果から、骨芽細胞分化には血管系因子が必要であることを明らかにした。
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