研究概要 |
神経細胞やがん細胞にはTrkAというタンパク質が存在し、痛みやがん細胞の増殖に関係することが知られている。これまでの研究でTrkAの作用を抑制するIPTRK3という薬剤を開発し、動物実験で鎮痛作用をもつことを明らかにした。本研究では、さらに4つの薬剤(IRTRK4, IPTRK5, IPTRK6, IPTRK7)のTrkAに対する効果を検討し、がん細胞の増殖およびがん性疼痛に対する効果を検討した。そしてIPTRK3とIPTRK5ががん細胞の増殖抑制効果とがん性疼痛に対する鎮痛作用を同時に持つことを明らかにした。
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