研究課題/領域番号 |
22390302
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
羽渕 友則 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00293861)
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研究分担者 |
湯浅 健 公益財団法人がん研究会, その他部局等, 研究員 (00314162)
南條 博 秋田大学, 医学部, 准教授 (70250892)
土谷 順彦 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70282176)
大山 力 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80282135)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 高脂肪食 / 肥満 / 前立腺癌 / 腎細胞癌 / 遺伝子多型 / 高カロリー食 / TWEAK / MCP-1 |
研究概要 |
近年の泌尿器癌(特に前立腺癌や腎細胞癌)の増加は著しい。原因として食生活の変化、特に高カロリー・脂肪食の影響が示唆されている。本研究では高カロリー・高脂肪食による泌尿器癌進展の分子機構を腫瘍微小環境にも注目しながら解明、標的分子を同定し、治療や予防への可能性を検討した。 高脂肪食下の前立腺癌進展に関わる下流分子を同定するために、LNCaPのXenograftモデルを用いて、高脂肪食・低脂肪食下での腫瘍のmRNA発現解析から、高脂肪食下の腫瘍で高発現する分子としてFn14を同定した。次にFn14/ TWEAKシグナルが前立腺癌進展・浸潤に関与していること、臨床的にも根治手術後の再発とFn14の発現に相関があることを示した(Carcinogene 2011)。 LNCaPのXenograftモデルを用いて、高脂肪食、高カロリー食、標準食との比較により高脂肪食が前立腺癌進展に重要であること、その血清の解析によりMCP-1/CCR2系が進展に重要であることを示した(Prostate 2012)。この系のブロックにより進展が阻止されることから、前立腺癌の治療や進展阻止標的としてMCP-1/CCR2が有望であると考えられた。 前立腺癌進展に関わる遺伝子を同定する目的で、転移性前立腺癌患者の予後に影響を与える一塩基遺伝子多型を包括的に解析し、5つの遺伝子の多型やIGF-1遺伝子多型が予後に有意に影響を与えることを示した(BMC Cancer 2013, Genes Cancer 2013)。なおこの多型による予後予測は『前立腺癌の予後の予測方法』(特願2011-186698)として特許を取得した。さらに国内や英国の研究グループに協力し、前立腺癌発症に関与する包括的遺伝子多型解析を行い、数個の一塩基遺伝子多型を同定し、発表した(Nat Genet 2011, Nat Genet 2012)。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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