研究課題/領域番号 |
22390304
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
橋谷 光 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10315905)
|
研究分担者 |
窪田 泰江 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00381830)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30122047)
三井 烈 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90434092)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 間質細胞 / 過活動膀胱 / ペリサイト / 微小循環 / 細胞内カルシウム / 平滑筋 / ミトコンドリア |
研究概要 |
ラット膀胱において急性伸展により副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)の発現が上昇し、PTHrPおよび受容体PTHrP1は排尿筋平滑筋に優位に発現していることを示した。PTHrPは自発収縮を濃度依存性に抑制したが、経壁神経刺激による収縮に対する抑制効果はわずかであったことから、PTHrPは内在性弛緩因子として蓄尿に関わっていることが示唆された。 ラット膀胱平滑筋の内層(輪走筋)は自発収縮を発生していたが、経壁神経刺激による収縮はあまり強くなかった。一方外層(縦走筋)では自発収縮は微弱だが経壁神経刺激により強い収縮を発生した。また輪走筋の粘膜除去標本ではカプサイシンにより自発収縮が抑制されたのに対して、粘膜付着標本では経壁神経刺激による一過性収縮に引き続いて持続的な基線の上昇および自発収縮の活性化が認められ、カプサイシン自体により収縮を生じるとともに神経性の遅延性収縮反応が抑制された。排尿筋平滑筋の内層および外層の機能的役割の違いとともに、粘膜(おそらく粘膜下求心性神経)から放出される収縮性物質の関与が示唆された。 マウス腎盂においてカルバコール(CCh,1-100μM)及びニコチンは自発収縮の振幅の上昇および頻度の低下を生じ、この反応はアトロピンにより抑制されずカプサイシンにより抑制された。CChは定型平滑筋を過分極させ,自発活動電位およびカルシウム濃度上昇の頻度を低下させたが,この反応はATP感受性カリウムチャネル阻害薬(グリベンクラミド)により抑制された。一方CChによる非定型平滑筋のカルシウム濃度上昇頻度の低下はグリベンクラミドにより抑制されずカプサイシンにより抑制された。CChは神経節に作用しておそらくCGRPの放出を起こしていると考えられた。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|