研究課題/領域番号 |
22390315
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
欠畑 誠治 山形大学, 医学部, 教授 (90261619)
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研究分担者 |
上野 伸哉 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00312158)
和田 仁 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30111264)
村越 道生 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (70570901)
丸屋 信一郎 国際医療福祉大学, 大学病院, 講師 (90396408)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 外有毛細胞 / 運動能 / キャパシタンス / Lipid raft / 細胞骨格 / G蛋白 / 細胞内シグナル伝達系 |
研究概要 |
1.G蛋白のアンタゴニストであるGDPβS(600μM)をパッチピペットよりOHCに投与し、non-linear capacitance (NLC) のコントロールを測定後、MβCDを外因性に4分間投与し、capacitanceを脱分極方向へ変位させた。その後、さらに水溶性コレステロールを外因性に与えNLCを測定した。コントロール群ではNLC curveが過分極方向へshiftするのに対し、細胞内にGDPβSを投与群では、NLC curveのshiftが抑制された。コントロール群ではコレステロール投与により、NLCが最大となる電位(Vpkcm)が10分後に9.47±6.91mV過分極方向へ変位し、capacitanceの最大値(Cmpeak)が2.14±0.44pF増加した。一方GDPβSを投与した群においては、Vpkcmの変位は10分後で-5.22±10.69mV、Cmpeakが-0.55±1.39pFとなり、それぞれ変化が抑制される結果となった。2.100匹のマウス(C57BL/6J, 2週齢)両側側頭骨を摘出し、それぞれよりコルチ器を摘出し、MβCD 3mM溶液に30分間incubateした群とコントロール群に分け、細胞内シグナル伝達系に関わる遺伝子変化を遺伝子セット解析により検討した。マイクロアレイによる解析の結果、MβCDにより細胞骨格の制御に関わるシグナル伝達系の活性化が生じる可能性が示された。3.MβCDでincubateしたOHCのF-actinをローダミンファロイジンで染色した結果、F-actinの輝度が上昇し、actinの重合が促進された可能性が示された。これらの結果はOHC膜のcholesterolを操作する事により、G蛋白による細胞内シグナル伝達系を介した細胞骨格の変化が生じている可能性を示すと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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