研究課題/領域番号 |
22390334
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
水谷 太郎 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80181890)
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研究分担者 |
下條 信威 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20462210)
酒井 俊 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30282362)
河野 了 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90323295)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 敗血症ショック / 血管内皮機能 / 敗血症モデルラット / ランジオロール |
研究概要 |
前年度に引き続き、以下の3つのプロジェクトを実行した。 プロジェクト① 血管内皮障害をもつ敗血症ショック併発患者の実態調査と予後調査 プロジェクト② 基礎的病態研究:リポポリサッカライド投与モデル動物による分子病態・病理研究 プロジェクト③ 血管内皮障害による敗血症ショック患者のリスク層別化の臨床研究:新たなバイオマーカー・検査法の検討・開発・応用、基礎疾患からの予測 その3年度目 (H24年度)において、我々は敗血症モデルラットを用いた基礎研究(プロジェクト②)を中心に行い、筑波大学病院ICUにおける臨床研究(プロジェクト①、③)のため、本院倫理審査委員会の評価を受ける準備を継続した。成果としては、プロジェクト②についてこれまで4本の学会発表を含め、結果報告とともに今後の展開のための情報収集を行った。報告内容としては、超短時間型β1遮断薬であるランジオロールの敗血症急性期治療での効果を示したことが特筆すべきであり、エンドトキセミアモデルラットにおいて、ランジオロールはHIF-1、エンドセリン-1を介した経路により、中枢性には亢進した心機能を抑えるが、末梢性(肺、腎)ではIL-10、およびエンドセリンを介した抗炎症作用、血流調整作用を示した。特に、ランジオロールの直接のHIF-1を介した作用や抗炎症作用については、もっとも注目すべきデータである。今後、詳細なメカニズムの検討が重要となってくる。プロジェクト①、③については、本院倫理審査委員会通過したものの(H23年7月)、人事異動などによるスタッフ人員不足、また、適応症例不足などもあり、今後も少しずつ症例を集めていく予定である。プロジェクト②については、予想以上の十分な成果が得られていると考えられ、論文として報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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