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2010 年度 実績報告書

DNAメチル化とヒストン修飾による骨格原基細胞の分化制御

研究課題

研究課題/領域番号 22390344
研究機関鶴見大学

研究代表者

二藤 彰  鶴見大学, 歯学部, 教授 (00240747)

研究分担者 柴田 達也  鶴見大学, 歯学部, 助教 (90323708)
キーワード骨格系細胞 / ヒストン / メチル化
研究概要

クロマチン構造は遺伝子発現を調節する重要な要素であり、このクロマチン構造を維持あるいは変化させるのは、DNA配列のCpGメチル化とヒストン修飾である。本研究は骨格系細胞におけるそれらのエピジェネティックな変化を解析し、分化とどのように関わるかを解析することを目的としている。今年度は以下の結果を得た。
1)骨格系細胞分化におけるヒストン修飾酵素の発現変動を解析した。ヒストン修飾酵素であるsetdb1, chd7, EZH2 G9a GLPなどの発現を確認し、それらが分化に伴って、一時的に増加しそれ以降経時的に減少することを見出した。またそれらの発現変動の多くは、分化に伴って発現が変化するLine-1フラグメントを有する複数の遺伝子と類似していた。
2)ヒストンメチル化酵素阻害による効果の検討 骨格系細胞分化においてG9aが特徴的な分化変動を示すことから、G9aの阻害を行うBIX 01294を用い、G9a-HMTase.の阻害剤による効果を検討した。10T1/2細胞においてsox9の発現が上昇していることがわかった。一方でPPARgamma, osterixなどは影響を受けなかった。一方でLine-1フラグメントを有する複数の遺伝子の発現はむしろ上昇していた。3)ヒストン修飾酵素抗体によるChip解析ならびに免疫組織化学Chip解析を行う予備的検討として、各抗体の特異性をチェックした。具体的には、各種各社の抗体についてGAPDH promoter近傍をターゲットとした、Chip解析ならびに、共焦点顕微鏡による細胞内局在を比べた。抗体はH3, H3K9me0, me1, me2, me3を用いたところ、とりわけme2の特異性がメーカーにより異なるため、結果の解釈に注意が必要であることがわかった。それらの抗体を用い、現在遺伝子プロモーター部位のChip解析を行っている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Extracellular modulators regulate Bone Morphogenic Proteins in skeletal tissue2010

    • 著者名/発表者名
      Nifuji A, Ideno H, Takanabe R, Noda M
    • 雑誌名

      J Oral Biosciences

      巻: 52 ページ: 311-321

    • 査読あり
  • [学会発表] レトロトランスポゾンL1断片を持つ遺伝子群の骨格系細胞分化過程における統合的発現変動2010

    • 著者名/発表者名
      二藤彰、出野尚、荒木良子、安倍真澄
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸ポートピア
    • 年月日
      2010-12-10
  • [学会発表] 多能性間葉系細胞10T1/2をモデルとした筋肉細胞、脂肪細胞への選択的分化制御2010

    • 著者名/発表者名
      出野尚、荒木良子、今泉和彦、安倍真澄、二藤彰
    • 学会等名
      第65回日本体力医学会
    • 発表場所
      千葉商科大学
    • 年月日
      2010-09-17
  • [学会発表] non-LrR型レトロトランスポゾンL1を持つ遺伝子群の骨格系分化過程における統合的発現制御2010

    • 著者名/発表者名
      二藤彰、出野尚、荒木良子、安倍真澄
    • 学会等名
      第28回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      京王プラザホテル,東京
    • 年月日
      2010-07-23
  • [学会発表] 硬組織におけるβ-Galactosidase(LacZ)レポーター遺伝子発現検出法の検討2010

    • 著者名/発表者名
      島田明美、小松浩一郎、二藤彰
    • 学会等名
      第28回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      京王プラザホテル,東京
    • 年月日
      2010-07-23
  • [学会発表] エンドサイトーシスを介した骨芽細胞の生存と分化に対するアレンドロネートの影響2010

    • 著者名/発表者名
      小松浩一郎、島田 明美、出野尚、柴田達也、二藤彰
    • 学会等名
      第28回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      京王プラザホテル,東京
    • 年月日
      2010-07-23
  • [学会発表] Collagen Gel Culture Accelerates Proliferation of Mouse Periodontal Ligament Cells.2010

    • 著者名/発表者名
      Shimada A, Shibata T, Komatsu K, Nifuji A
    • 学会等名
      88th General Session & Exhibition of the IADR
    • 発表場所
      Centre Convencions Internacional Barcelona, Spain
    • 年月日
      2010-07-17

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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