研究課題/領域番号 |
22390345
|
研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
沢 禎彦 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (70271666)
|
研究分担者 |
加藤 幸成 山形大学, 医学部, 准教授 (00571811)
敦賀 英知 福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (30295901)
畠山 雄次 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40302161)
岡 暁子 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (60452778)
鍛治屋 浩 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (80177378)
谷口 邦久 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (90105685)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 口腔扁平上皮癌 / ポドプラニン / 抗体 / 転移 / 細胞接着 |
研究概要 |
平成24年度は、口腔扁平上皮癌の免疫組織学的検索により、リンパ管内においてpodoplanin陽性の腫瘍細胞とこれが接着するリンパ管内皮細胞の間に、podoplaninの受容体CLEC2を発現する血小板が介在することが明らかとなり、リンパ管に吸収された血小板が口腔扁平上皮癌のリンパ行性転移に関与する可能性が示唆された。また、podoplaninの血小板結合部位PLatelet AGgregation-stimulating domain(PLAG領域)を認識するラット抗ヒトpodoplanin抗体PMab-1ならびに抗マウスpodoplanin抗体NZ-1.2(MBL, Imgenex, Sigma, Milliporeで販売)を開発した。In vitro分析では、podoplanin非発現ヒト口腔癌細胞株HSC3にヒトpodoplanin cDNA (AB127958) 組込みpcDNA3を導入して作製したpodoplanin発現性HSC3-PDPNのヒトリンパ管内皮細胞培養物に対する浸潤能がpodoplanin非発現株HSC3より有意に高く、浸潤活性は開発抗体によって阻害されることが明らかとなった。In vivo分析では、C57BL/6-Tg-PDPNとヌードマウス頬粘膜下に移植したpodoplanin発現性C57BL/6系マウスメラノーマB16-F10とHSC3-PDPNについて、開発抗体による肺転移阻止効果が見られた。さらに移植後転移したHSC3-PDPNのin vitro 検索によって、matrix metalloproteinase MMP1とMMP3の産生、および浸潤能が飛躍的に増大することが明らかとなり、podoplanin発現細胞の基底膜分解活性の増大が転移を促進させる可能性が考えられた。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|