研究課題
C57BL/6ならびにToll-like receptor 2 ノックアウト(TLR2KO)マウスにおける B16 melanomaの増殖に及ぼすStreptococcus gordonii (Sg)の野生(WT)株(SgWT)ならびにリポタンパク質欠損(LPKO)株(SgLPKO)の影響を検証した。C57/BL6ならびにTLR2KOマウス背部皮下に 50000個のB16 メラノーマを接種し、4日ならびに9日後に、SgWT株ならびにSgLPKO株の生菌(400000000cfu)を同じ背部皮下に免疫し、経日的に腫瘍の大きさと致死率を調べた。最終免疫の1日後に所属リンパ節のFoxp3+の制御性T細胞(Treg)の変動をそれぞれ異なった蛍光色素で標識したanti-CD4, anti-CD25, anti-Foxp3抗体で三重染色することによりフローサイトメーターで調べる。その結果、WT株がLPKO株よりも強くガンの増殖を抑制することを明らかにした。また、所属リンパ節におけるCD4+CD25+の活性化T細胞の数は増加していたが、免疫を抑制するFoxp3+のTregの数は減少していた。また、所属リンパ節におけるガン抗原特異的なCTL活性を蛍光色素 BCECFを用いて測定したが、良好な結果はえられず、新たにCr51の放出によりCTL活性を行った。その結果、細胞傷害性T細胞(CTL)活性の上昇はみられず、WT株による抑制にはCTLの関与は低いことが示唆された。さらに、NK活性を調べたところ、WT株を接種することによりNK活性が上昇していることがわかった。以上のことから、SgWT株の抗腫瘍活性にはNK活性が関与していることが示唆された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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