研究概要 |
睡眠時ブラキシズムは,近年,睡眠障害との関連から,健康状態に及ぼす影響が注目されている.双生児研究法を用いることにより,遺伝要因と環境要因の相対的な重要度を調査することを目的とし,研究参加への承認が得られた 84名(42 ペア,年齢 22.3 ± 6.8歳)を選択し,被験者の自宅で連続 3日間,片側側頭筋の睡眠時筋電図活動を測定した.単変量遺伝分析の結果,相加的遺伝効果および非共有環境効果は,各々 42%, 58%であり,遺伝子が睡眠時ブラキシズムの発現に影響を及ぼしている可能性があることが示唆された.また,非共有環境効果の詳細についても今後検討を進める必要性が高いことが明らかとなった.
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