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2012 年度 実績報告書

独自開発癌特異的吸着性ハイブリッド型リポソームを用いた画像診断用強化造影剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22390380
研究機関千葉大学

研究代表者

鵜澤 一弘  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30302558)

研究分担者 白澤 浩  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00216194)
齋藤 謙悟  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70451755)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードリポソーム / 腫瘍特異的 / 画層診断
研究概要

本研究では、独自開発ハイブリッド型リポソームの腫瘍特異的吸着性を利用して、イメージング機器の高性能な新規の増感剤、造影剤、ターゲット分子を開発することを目的とする。これまで、増感剤内包リポソームの一つとして開発してきたヨード系造影剤を内封したポソームに加え、今年度は、in vivoの蛍光検出器(IVIS)を用いて、GFP標識リポソームの開発を行った。
まず、GFP蛋白を内封したリポソームへ腫瘍特異的吸着性を示すンドビスウイル(SIN)成分をハイブリッドしたGFPタンパクリポソームを作製し、in vitroで癌細胞へ添加し、蛍光観察を行ったが蛍光検出は得られなかった。そこで、導入後発現が増すGFPベクターを内封したGFPベクターリポソームを作製し、in vitroで癌細胞へ添加したところ、24時間後に最大の蛍光を示し、次に、担癌マウスへ投与したところ蛍光検出度は低かった。このことから、検出器の感度が低いことや、蛍光検出できるだけのタンパクを内封する効率が低いこと、in vitroでは腫瘍内へのベクター導入率が低いことなどの問題点がわかり、蛍光標識リポソームの使用にはイメージング器の改良も必要であることが分かった。これと同時に、昨年度までにヨード剤の内封率を向上させた造影剤リポソームに、SINをハイブリッドする条件を検討し、48時間後にも安定している造影剤リポソームを作製した。精製後の造影剤リポソームのヨード濃度は30mg/mlであり、CT値は350であった。in vivoで背部担癌マウスへ投与2時間後、コントロールリポソームと造影効果を比較し、腫瘍部位で40%増加し、肝臓、腎臓、心臓、脾臓では有意な増加はなかった。また、顕著な副作用も現れなかった。以上から、造影剤リポソームは汎用機器であるCTで増感率が上がるため、臨床応用が期待できた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lipocalin-2 is associated with radioresistance in oral cancer and lung cancer cells.2013

    • 著者名/発表者名
      椎葉正史、齋藤謙悟、鵜澤一弘
    • 雑誌名

      International journal of oncology

      巻: 42 ページ: 1197-1204

    • DOI

      10.3892/ijo.2013.1815.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Preparation and characterization of phospholipid-conjugated indocyanine green as a near-infrared probe.2012

    • 著者名/発表者名
      菅波晃子、齋藤謙悟、白澤浩
    • 雑誌名

      Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters

      巻: 22 ページ: 7481-7485

    • DOI

      10.1016/j.bmcl.2012.10.044.

    • 査読あり
  • [学会発表] シスプラチン耐性阻害剤含有腫瘍標的リポソームの効果

    • 著者名/発表者名
      齋藤 謙悟
    • 学会等名
      第71回 日本癌学会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(札幌)

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公開日: 2014-07-24  

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