研究課題
基盤研究(B)
原発性萌出不全は稀な疾患で、全身疾患や物理的障害がないにもかかわらず、永久歯萌出が中断され、重度の臼歯部開咬を呈する。性差や上下顎間での罹患頻度差といったものはない。 臨床的な観察から優性遺伝形式を呈する家族性が認められる。罹患部においては歯科矯正治療による歯の移動が期待できず、その治療は部分的な顎矯正手術をも必要となるなど極めて困難である。本研究では原発性萌出不全罹患者を含む2家系および複数の孤発例における全エクソンシーケンスから原発性萌出不全の原因遺伝子が、変異の位置は異なるものの、遺伝子としては共通する1つの遺伝子PTH1Rであることを明らかにした。
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