研究課題/領域番号 |
22390401
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山下 喜久 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (20192403)
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研究分担者 |
嶋崎 義浩 九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (10291519)
竹下 徹 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教 (50546471)
江島 伸興 大分大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20203630)
西村 英紀 広島大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (80208222)
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キーワード | メタボリックシンドローム / 歯周疾患 / 抗体価 / 歯周病細菌 / 後ろ向きコホート研究 |
研究概要 |
日本赤十字社熊本健康管理センターからデータの提供にあたって受診者からの同意書の取得を要求されたため、当初の対象者であった平成15年の健康診査の受診者だけでは十分な数の同意を得ることが難しいと判断し、昨年の段階で研究対象者を平成12年4月から平成18年に2日ドックを受診してかつ歯周疾患検診を受診した者で再度、当該健康管理センターを受診し本研究に参加することの同意を得られた者と変更したため、昨年に引き続き条件に該当する受診者に対して今年度も同意の取得を継続した。これまでに同意が得られた1970名については、健康診査の受診結果の中で歯周疾患の検査結果ならびに心電図、肥満度(BMIおよび体脂肪率)、血液生化学検査(HbAlc、AST、ALT、LDH、γ-GTP、総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール、HDL-コレステロール、総ビリルビン、アミラーゼ、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、総蛋白・アルブミン・A/G比、白血球数、赤血球数、血小板数、血清鉄)、75gブドウ糖負荷試験、空腹時血糖値・2時間血糖値、空腹時血糖値、血圧、眼底検査等の検査値を纏めて電子ファイル化の準備を進めた。 当初、平成12~18年に診査された歯周ポケット深さに基づく歯周病態の分類を目的変数として全身の健康診断の診査項目の検査結果を説明変数としたオーディナリー多重ロジスティック回帰分析を行うことで歯周疾患と各検査項目、特にメタボリックシンドロームに関する項目との関連性の有無を調べる予定であったが、同意書の取得が年度末ぎりぎりまで行ったため、分析は平成25年度に実施することとした。また、平成15年に採血され日赤熊本健康管理センターに保存されている血清については血清の再利用の同意の得られた396名についてP.gingivalis対する抗体価および高感度CRP値を測定し、来年度の解析のために別途データベースを構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
協力研究施設である日本赤十字社熊本健康管理センターからデータの提供にあたって受診者からの同意書の取得を要求されたため、利用できるデータ数が研究計画時より少なくなってしまったが、それでも---数のデータが解析できることから本研究の目的は達成できると見込まれる。
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今後の研究の推進方策 |
研究最終年度にあたる平成24年度の研究では、当初の計画目標を達成するため、これまでに得られたデータを基に統計分析に集中して研究を進めるが、新たにパス解析等を取り込み、メタボリックシンドロームの各診査項目の複雑な相互関係と歯周病との関連性についてそれぞれの相互関係についてより直接的な関連性を明らかにすることを目指す。
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