研究課題
2013年は5月17日、5月19日:岐宿、153名、7月3日:久賀島37名の合計190名を対象に歯周病と動脈硬化に関する健診を実施した。①口腔の健康診査の実施・硬組織診査(う蝕、補綴の状況等)・歯周組織検査(歯周ポケット、クリニカルアタッチメントロスの測定、プロービング後の出血、Plaque Index等)・口腔衛生習慣やGOHAI・唾液の採取を行った。②全身の健康診査の実施・採血および一般的な成人健診の検査、・生活習慣に関するアンケート調査:喫煙、飲酒、運動、肥満、ストレス等・動脈硬化に関する詳細な検査頸動脈超音波検査(IMT)、頸動脈プラークの有無、狭窄の有無、血圧脈波検査装置による心臓足首血管指数(CAVI)および指尖脈波計による血管年齢の評価指尖脈派の測定を行った。・血液生化学検査の実施、糖負荷試験、ヘモグロビンA1c、AST、ALT、ALP、コリンエステラーゼ、高感度CRP、脂質を行った。②アディポカインの測定、凍結保存された保存血清を解凍し、CRP、PAI-1、Pentraxin3等の測定をELISA法にて行なった。③血清抗体価の測定:P.gingivalis等の歯周病細菌に対する血清抗体価の測定を行う。測定は標準化されたデータを得るため、株式会社 リージャーに委託した。⑤統計学的解析・検診結果の入力を業者に委託し、まず各変数の分布を調べ、変数間の単変量解析を行ない、更に口腔診査の各変数および全身健康診査の各変数について多変量解析を行なった。その結果、歯周ポケットとIMTやCAVIの量的な相関関係が明らかとなりAtherosclerosisに報告した。更に歯周病細菌に対する血清抗体価が酸化ストレスとの関連性について、Oral Diseasesに報告した。本研究は3年間の短期コホート研究だが、さらに長期追跡調査が可能となるよう、本調査結果を基にデータベースを構築し将来の研究へと繋げていく。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件)
Oral Diseases
巻: 20(3) ページ: e49-56
doi: 10.1111/odi.12127
Atherosclerosis
巻: 229(1) ページ: 186-191
http://dx.doi.org/10.1016/j.atherosclerosis.2013.04.002