リンパ浮腫に対する看護プログラムの開発―エビデンスに基づいた構築―

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22390408
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 基礎看護学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 藤本 悦子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00107947)
• 研究分担者: 安藤 詳子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60212669) ; 寳珠山 稔 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30270482) ; 菊森 豊根 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90402635) ; 福山 篤司 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40452198) ; 有田 広美 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (30336599) ; 大島 千佳 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30405063) ; 永谷 幸子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90452200) ; 竹野 ゆかり 愛知県立看護大学, 看護学部, 助教 (20509088) ; 間脇 彩奈 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10533341) ; 佐伯 街子 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60610756)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: リンパ浮腫 / ＭＲＩ / インドシアニングリーン（ＩＣＧ） / ＰＤＥ / 複合的治療（ＣＤＴ） / リンパドレナージ / 患者 / ラット

研究概要

リンパ浮腫を来した患肢のリンパ動態とCDTの効果を明らかにし、その成果に基づいて効果的なケアプログラムを開発する。
動物とリンパ浮腫患者を対象とした2つのアプローチで行った。前者ではICG－PDEシステムを用い、in vivoでリンパを追跡した。後者ではMR画像から水分の貯留部位を同定した。両者共にCDTを施行し、CDTの効果を明らかにした。両アプローチから、リンパは特異的な分布を示すこと、CDTには浮腫を軽減する効果があることが明らかになった。さらにラットでは、正常時にはないリンパの排出ルートが出現し、これが浮腫の軽減に寄与していることが示唆された。これまでとは違ったケアが考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Alterations of Lymph Flow after Lymphadenectomy in Rats Revealed by Real Time Fluorescence Imaging System (2013)
  • 著者名/発表者名: Takeno Y, Fujimoto E
  • 雑誌名: Lymphology 巻: Vol.46, No.1 ページ: 12-19
  • 査読あり
• [雑誌論文] Efficacy of complete decongesttive therapy (CDT) on edematous rat limb after lymphadenectomy demonstrated by real time lymphatic fluid tracing (2013)
  • 著者名/発表者名: Yukari Takeno, Hiromi Arita, Etsuko Fujimoto
  • 雑誌名: Springer Plus 巻: Vol. 2 ページ: 225
  • DOI: 10.1186/2193-1801-2-225
  • 査読あり
• [学会発表] ラットのリンパ動態に関する研究-分水嶺の探索- (2014)
  • 著者名/発表者名: 黒野史椰・竹野ゆかり・大島千佳・藤本悦子
  • 学会等名: コ・メディカル形態Nointervention機能学会 第12回学術集会
  • 発表場所: 広島国際大学
  • 年月日: 2014-09-14
• [学会発表] Efficacy of complete decongestive therapy (CDT) on edema- tous rat limb after lymphadenectomy demonstrated by real time lymphatic fluid tracing (2013)
  • 著者名/発表者名: Takeno Y., Arita H., Fujimoto E.
  • 学会等名: 24th International Society of Lymphology (ISL) Congress
  • 発表場所: Rome
  • 年月日: 20130916-20
• [学会発表] ESTABLISHMENT OF NEW LYMPHATIC ROUTES FROM EDEMATOUS LIMB AFTER LYMPHADENECTOMY IN RATS (2012)
  • 著者名/発表者名: Takeno Yukari, Fujimoto Etsuko
  • 学会等名: Nagoya-Yonsei University Research Exchange Meeting on Health Sciences
  • 発表場所: Nagoya, Japan
  • 年月日: 20121107-09
• [学会発表] 複合治療による上肢リンパ浮腫の変化-MRIを用いた検討- (2012)
  • 著者名/発表者名: 林美希,竹野ゆかり,藤本悦子
  • 学会等名: 日本看護技術学会第11回学術集会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
  • 年月日: 20120916-17
• [学会発表] リンパ経路遮断後のリンパ動態の変化-リンパドレナージの検討を示唆する基礎研究- (2012)
  • 著者名/発表者名: 竹野ゆかり,林美希,藤本悦子
  • 学会等名: 日本看護技術学会第11回学術集会
  • 発表場所: 福岡国際会議場
  • 年月日: 20120916-17
• [学会発表] 続発性リンパ浮腫を来した患肢の内部構造と液体貯留部位 -MRIを用いたpreliminary study - (2012)
  • 著者名/発表者名: 藤本悦子,林美希,竹野ゆかり,大島千佳,永谷幸子,佐伯街子,間脇彩奈,安藤詳子
  • 学会等名: 第38回日本看護研究学会学術集会
  • 発表場所: 沖縄コンベンションセンター
  • 年月日: 20120707-08
• [学会発表] 肥満ラットにおけるリンパの流れについての検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 佐伯街子,大島千佳,永谷幸子,間脇彩奈,竹野ゆかり,林美希,藤本悦子
  • 学会等名: コ・メディカル形態機能学会 第11回学術集会
  • 発表場所: 首都大学
  • 年月日: 2012-09-22
• [学会発表] リンパ節切除後のリンパ動態の変化 -リンパ浮腫ケアの基礎研究として- (2011)
  • 著者名/発表者名: 竹野ゆかり,永谷幸子,大島千佳,藤本悦子
  • 学会等名: 第31回日本看護科学学会学術集会
  • 発表場所: 高知県文化ホール他
  • 年月日: 20111202-03
• [図書] 解剖生理学から見直す看護技術 (2012)
  • 著者名/発表者名: 藤本悦子, 他
  • 総ページ数: 128
  • 出版者: 学研メディカル秀潤社