研究概要 |
東日本大震災の被害県の大学であることから、後述する3件の計画変更があった。(1)研究協力大学との遠隔講義を予定していたが、具体的な実施に向けた打合せのみとなった。(2)平成23年3月に渡英の予定であったが、直前に震災があったことから平成23年9月に延期となり、英国の研究協力者との情報交換及び施設見学を6カ月遅れで実施した。(3)平成23年6月に米国の研究協力者を招聘していたが、震災による放射能汚染の問題から中止となり、平成24年3月に米国に行き、遠隔講義・e-ラーニングによる教育の実際について情報を得た。 e-ラーニングによる遺伝看護教育展開に向けて、e-ラーニングのための器材を整備した。また、e-ラーニングの教材作成は予定通りに進んでおり、一部完成をした教材をe-ラーニングのコンテンツに組み入れる前に、学生を対象にその教材を用いた対面式の授業を行い、評価・修正を行なっている。また、大学院教育の対象となる地域の看護実践者を対象に遠隔講義・e-ラーニング教育についての実施説明を行い、教育に対する意見を集約した。いつでもどこでも学習できるという利点がある一方で、このような教育システムに不慣れなこともあり、学習意欲をどのように保持していくかが課題とされた。そして、学習の補助教材として有効であるという評価があった。これらの一部を平成24年5月に国際看護師連盟大会(ICN Conference 2011,マルタ島バレッタにて)で報告をした。
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