研究課題/領域番号 |
22390414
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
久保 恭子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (10320798)
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研究分担者 |
岸田 泰子 杏林大学, 保健学部, 教授 (60294237)
倉持 清美 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30313282)
前田 潤 室蘭工科大学, 工学研究科, 准教授 (90332478)
田崎 知恵子 日本保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00389892)
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キーワード | 災害看護学 / 被災家族 / アクションリサーチ |
研究概要 |
本年度の実施計画は下記の4点であった。 1 平成22年度のインタビュー調査等の結果報告:災害看護学会、日本家族看護学会、日本小児保健学会、日本母性衛生学会に発表した。また、新潟長岡市において一般市民や専門職者を対象に災害フォーラムを開催し、今までの研究成果を報告した。このフォーラムの内容は地元の新聞にも掲載された。 2 質問紙調査の解析と報告:統計処理を行い、調査の結果を上記学会に報告した。 3 インタビュー調査の継続:新潟中越地震、東日本大震災の被災者など、継続的に支援にあたっている方にインタビュー調査を行った。 4 アクションリサーチ:東日本大震災の被災者を対象に、5月にヨガ、6月から8月、11月から3月、子育て支援としてNPやCSPを行った。 これらの調査から、災害直後は、ヨガなどの身体的、精神的なリラックス方法による支援を行い、次にNPで母親の自尊感情を高め、さらにCSPで具体的な育児方法、対処行動を伝えることが非常に効果的であり、子育て期の被災家族への支援ができることがわかった。また、長期的な支援として、脆弱な家族や発達障害児などの特別なニーズのある子どもを持つ家族は家族のバランスが崩れやすく、専門家からの支援が必要であることが示唆された。どのような要因が家族のバランスを崩しやすくしているのか等、今後もアクションリサーチを続けながら模索していく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
東日本大震災があり、調査と同時に被災者への支援を同時に行った。支援を行いながらも得られる情報も多くあり、支援の方法を模索しつつ、研究ができている。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査の継続とアクションリサーチの実施
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