研究課題/領域番号 |
22390418
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
山口 三重子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90279018)
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研究分担者 |
齋藤 信也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (10335599)
竹倉 晶子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (20461337)
清水 ミシェル・アイズマン 甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60280195)
横野 恵 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 准教授 (80339663)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 看護倫理学 / 重症障害 / 新生児 / 治療選択 / 解決システム |
研究概要 |
新生児医療における倫理的諸問題及び解決システムに関する調査(米国) 1.米国退役軍人庁退役軍人保健局(医療倫理ナショナルセンター) 倫理コンサルタントとの面接 米国退役軍人庁退役軍人保健局(医療倫理ナショナルセンター)が出版した“Ethics Consultation –Responding to Ethics in Health Care”を米国退役軍人庁より許可を得て、昨年「倫理コンサルテーション:医療ケアにおける倫理的な懸念に対処する」を翻訳・冊子化を行うとともに、それを用いて日本生命倫理学会でワークショップを開催した。ワークショップで得られた成果、倫理問題解決のための講演及び翻訳過程で生じた疑問等の解決のため、退役軍人保健局・医療倫理ナショナルセンター所属の倫理コンサルタントであるBarbara L. Chanko (RN, MBA)とディスカッションを行い、倫理コンサルテーションを成功に導く要点について、多くの示唆を得た。また、倫理コンサルテーションのあり方を確立している退役軍人保健局よりHP上の情報(事例、アセスメントツール、フィードバックツール)等の翻訳許可を得たので、今後はそれらを資料として本研究に追加していく。 2.Carol R. Taylor, RN, PhD (Georgetown University Faculty of Nursing)との面接 昨年まで同大学のMedical CenterのCenter for Clinical Bioethicsで所長を務めていたCarol Taylor教授と面接した。Carol Taylorが関与している倫理コンサルテーションでの最新の事例の問題点と看護師が持つ倫理的葛藤について報告を受けるとともに、その内容に関連する日米の違いについて意見交換を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画通りにデータ及び情報は得られているが、米国での情報収集がH25年3月に実施したためそれらの分析が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
得られたデータ及び情報の分析を引き続き行う。英米での実情が、海外調査を通して見えてきたので、英米での終末期医療・代理決定に関する判例や公的ルールの分析を行い、わが国で集積した事例の中で法的問題が見出される事例を分析するための指標を見出すことを引き続き行う。臨床で起こる倫理的問題の解決に向けて、組織的に整備すべき事項、人的・教育的・システム的内容について、明確にして行く。
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