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2012 年度 実績報告書

認知症高齢者ケアにおけるコラージュ療法の有効性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22390421
研究機関筑波大学

研究代表者

坂田 由美子  筑波大学, 医学医療系, 教授 (30347372)

研究分担者 高田 ゆり子  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90336660)
森田 展彰  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10251068)
金丸 隆太  茨城大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30361281)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード認知症高齢者 / 介護スキル / コラージュ
研究概要

認知症高齢者ケアの一環として平成23・24年度に実施したコラージュの効果について検証した。対象は、施設入所中の60歳以上の者で改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)20点未満の者とした。コラージュボックス法により2週間に1回の頻度でコラージュ作製を行い6回継続した。その効果検証のために3ヵ月前のベースライン(BL)と終了3カ月後のフォローアップ(FU)、毎回のコラージュ作製前後に調査を行った。HDS-RはBL・FU・1回目開始前・6回目終了後、唾液アミラーゼとフェイス・スケール(FS)はBL・FU・各回のコラージュ作製前後に行った。分析はBLとFUの比較、各回のコラージュ作製前後の比較を行った。42人(男性9人、女性33人)のデータを分析した。平均年齢は83.2歳(SD8.3)で、HDS-RはBLに比べFUは有意に上昇し(p<0.001)、1回目に比べFUは有意に上昇していた(p=0.009)。気分の変化を測定するFSは、1回、2回、3回、6回目のコラージュ作製後は作製前に比べて有意に減少しており、コラージュ作製後の気分は「快」に転じていた(1回;p=0.017、2回;p=0.001、3回;p=0.004、6回;p=0.012)。また、FUのFSはBLに比べて減少傾向にあり、気分は「不快」から「快」に変化している傾向にあった(p=0.08)。唾液アミラーゼの測定結果では、1回目と3回目のコラージュ作製前後で有意な変化が認められ、作製前に比べ作製後は有意に減少していた(1回;p=0.049、3回;p=0.012)。
コラージュは、作品の作製過程でストレス発散や自己の内面に気づく効果があるとされている。今回対象の認知症高齢者においてもコラージュ作品作製過程のなかで、気分の安定やストレスの軽減が図られたことが示唆された。認知機能の維持・向上に向けた検証が今後の課題である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 認知症高齢者ケアにおけるコラージュの有効性

    • 著者名/発表者名
      坂田由美子
    • 学会等名
      第71回日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      山口

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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