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2011 年度 実績報告書

癌治療後のリンパ浮腫患者に対してジェネラリストが行う看護技術開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22390422
研究機関熊本大学

研究代表者

中尾 富士子  熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授 (40363113)

研究分担者 加来 恒壽  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60185717)
中尾 久子  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80164127)
樗木 晶子  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60216497)
鈴木 志津枝  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00149709)
木下 由美子  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30432925)
宮園 真美  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10432907)
川本 利恵子  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40144969)
キーワードがん看護 / 続発性リンパ浮腫 / 看護技術
研究概要

本研究の目的は、看護師に対して、がん治療に伴う続発性リンパ浮腫の発症予防と悪化防止に関する知識と技術を教育し、看護の質向上を目指すことである。
本研究の目的遂行に向けて、今年度は、がん治療に伴う続発性リンパ浮腫を発症するリスクを抱える患者への看護を行っており、かつ、その看護について不安や悩み、課題などをもっているリンパ浮腫治療セラピストではない看護師を対象者を選出した。また研究者は、既存文献や現在行われている続発性リンパ浮腫に関する講習会をもとに教育プログラムを作成した。
本研究の実施過程である教育的介入過程において、教育プログラムの実施は、看護師の達成度を確認しながら段階を経て行うことの必要性が明らかになった。これにより、現在、短期間に集中して行われることが多い続発性リンパ浮腫に関する講習会の内容やその効果について再検討の必要性があることの示唆を得ることができた。研究結果ならびに示唆を基に、教育プログラムの内容や日程などを見直し、修正を行った。
その他の意義として、看護師の達成度に応じて教育を進めることで、看護師はその知識と技術の獲得の程度を確信し、既存研究で指摘されている「看護実践に自信がもてない」などの課題を解決することで、『続発性リンパ浮腫発症予防と悪化防止の患者教育』を臨床現場に導入することが可能となり、看護実践の質向上へとつながることが期待できると考えている。さらに、段階的かつ継続的に教育的介入過程を明らかにすることは、本研究の対象者のような看護師に対する教育プログラムだけでなく、教育過程全般における効果的な支援方法についても具体化できると示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的は、看護師に対して、がん治療に伴う続発性リンパ浮腫の発症予防と悪化防止に関する知識と技術を教育し、看護の質向上を目指すことである。
今年度の達成度としては、がん治療に伴う続発性リンパ浮腫を発症するリスクを抱える患者への看護を行っており、かつ、その看護について不安や悩み、課題などをもっているリンパ浮腫治療セラピストではない看護師を対象者を選出し、研究者らが作成した教育プログラムを用いて教育的介入を行ったこと。そして、看護師教育の段階的実施の重要性と意義を明らかにすることができたこと。さらに、看護師の達成度に応じて教育を進めることで、看護師はその知識と技術の獲得の程度を確信することができ、それにより臨床現場に導入することが可能となり、看護実践の質向上へとつながることが期待できることなど、本研究の実施による看護実践への寄与が具体化できたことから、「おおむね順調に進展している」と評価した。

今後の研究の推進方策

現在、研究の進行状況としてはおおむね順調に進展していることから、今後も教育プログラムを用いて介入を行い、臨床における看護実践への導入を確実にできるようにする。ただし、今年度までは主に教育プログラムの見直しと修正に時間を要したため、今後は、対象施設や対象者数を増やしデータを収集し、本研究の結果をまとめ、広く公表を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] がん患者へのケアとエビデンス リンパ浮腫2012

    • 著者名/発表者名
      中尾富士子
    • 雑誌名

      がん看護

      巻: 17 ページ: 253-257

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公開日: 2014-07-24  

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