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2010 年度 実績報告書

脳死による子どもの臓器移植に直面した家族の意思決定を支えるケアガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22390433
研究機関高知女子大学

研究代表者

中野 綾美  高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)

研究分担者 益守 かづき  高知女子大学, 看護学部, 准教授 (20238918)
池添 志乃  高知女子大学, 看護学部, 教授 (20347652)
高谷 恭子  高知女子大学, 看護学部, 助教 (40508587)
首藤 ひとみ  高知女子大学, 看護学部, 助教 (50584348)
佐東 美緒  高知女子大学, 健康生活科学研究科, 研究員 (20364135)
キーワード臓器移植 / 意思決定 / 家族 / 子ども / ケアガイドライン
研究概要

本研究は、脳死による子どもの臓器移植に直面し、苦悩に満ちた意思決定のプロセスを辿る家族を支えるケアガイドラインを開発することを目的としている。本年度は、(1)改正臓器移植法の施行に伴い、大きく変化している移植医療の動向を把握するために、臓器移植や脳死、看取りに関するシンポジウムや学術集会等に積極的に参加し、現状と今後の課題を把握した。(2)我が国において15歳未満の脳死状態による子どもの臓器移植は1例のみであるため、心臓死による臓器移植の意思決定を体験した家族に関わった経験のあるコーディネーターのヒヤリングを行った。(3)小児救急医療に勤務する小児救急認定看護師に、家族の意思決定を支える看護についてヒヤリングを行った。(4)脳死状態の子ども・家族の看護を実践した経験のある小児看護専門看護師、および家族支援専門看護師に、子どもの脳死による臓器移植についての意思決定に直面している家族、又は看取りを選択される家族に必要であると考えるケアについてヒヤリングを行った。(5)脳死状態の子どもの家族の体験を理解するため、心臓死により子ども(15歳以上)の意思を尊重し臓器移植を選択した家族から、診断時の思いや臓器移植に至るまでの医療者の関わりと子どもへの思い、そして、臓器移植後から現在に至る家族としての苦悩、医療者への要望を語っていただく会を企画・実施した。(6)脳死(子どもの年齢が15歳以上)、あるいは心臓死による臓器移植を行った子どもの家族の研究論文や手記を質的に分析している。これらを通して、家族の意思決定のプロセスと、家族を支援していく上で看取りのケアが重要となるという示唆を得た。大学の倫理審査委員会の審査で承認を得て、医療者を対象にインタビューを始めるとともに、ケアガイドラインに含める要素について検討している。

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公開日: 2012-07-19  

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