研究課題/領域番号 |
22390435
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
片岡 弥恵子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (70297068)
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研究分担者 |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10213555)
小黒 道子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (90512468)
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キーワード | ドメスティック・バイオレンス / パートナー・バイオレンス / 虐待 / 周産期 / スクリーニング |
研究概要 |
本研究の目的は、医療におけるDV被害女性支援の中核となるアドボカシー(擁護)プログラムの開発を行い、その有効性をランダム化比較試験にて評価することである。 平成22年度は、その第一段階としてDV被害女性への支援の中核となるアドボカシープログラムの開発を行った。まず、網羅的文献検索によってDV被害女性への支援に関する文献を抽出し、その要素を明らかにした。次に、実際にDV被害者支援を行っている専門職8名(臨床心理士、社会福祉士、助産師、看護師等)へのインタビュを実施し、支援の原則と具体的支援方法について分析した。それと同時に、これまでにDVスクリーニングを導入し、被害女性への支援を行っている医療施設にて医療記録を用いて、DVスクリーニング陽性事例の分析を行った。スクリーニング得点と支援の内容、女性と子どもの健康状態、妊娠・分娩アウトカム、退院後のフォローアップについて記述し、量的データは統計的分析を行い、質的データは1事例ごとの分析を行った後に全体を統合し、類型化を試みた。この結果は、第30回日本看護科学学会にて発表し、参加者との意見交換を行うことができた。 また、DVが及ぼす子どもへの影響を分析するため、周産期における子ども虐待のスクリーニングおよびDVとの関連性について分析し、第51回日本母性衛生学会にて発表を行った。
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