研究課題/領域番号 |
22390443
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (00313255)
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研究分担者 |
和泉 京子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (80285329)
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キーワード | 高齢者 / 介護予防 / 予防訪問 / 在宅看護 / 地域看護 |
研究概要 |
在宅虚弱高齢者の活動性の低下に伴う健康問題に対応するためには高齢者の生活全般に関わる包括的な支援が必要である。本研究では、在宅虚弱高齢者の健康問題の悪化予防に対応できる学際的予防訪問プログラムを作成し、その効果を検証した上でガイドラインの作成を行い、プログラムの標準化を図ることを目的としている。 平成23年度は、平成22年度に作成した予防訪問プログラムの効果について、今後2年間にわたり、評価するために無作為化比較対照試験を開始した。平成23年5月末日時点で、大阪府下3市町において要支援と認定されていた合計1068名の在宅高齢者を対象に、身体心理社会的QOLとして、基本的日常生活動作、手段的日常生活動作、記憶力への自己評価、健康管理への自信感、生活満足度、抑うつを評価する自記式質問紙調査を郵送によって実施した。その結果、未回収者や無効回答者、調査期間に入院や入所していた者、死亡者、要介護に移行していた者を除き、有効回答者505名が対象となった。続いて、各市町から120名、合計360名無作為に抽出し、訪問群179名(A町60名、B市60名、C市59名)と対照群181名(A町61名、B市62名、C市58名)に無作為に割り付けを行った。ベースライン時点の対象者の属性について、平均年齢は79.2歳(SD6.2)、女性は266名(73.9%)、独居者は158名(43.9%)、要支援1の者は178名(49.4%)であった。平成23年10月より、訪問群の高齢者には、各市町地域包括支援センターの保健福祉専門職より、前年度に作成した定型化された訪問マニュアルとシートに沿って、3か月に1回、予防訪問を提供しているところであり、この予防訪問は平成25年9月まで続く予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初に予定したタイムスケジュールに沿って、予防訪問の効果を検証するための無作為比較対照試験は順調に進んでいる。また、対象者数も合計360名(訪問群179名と対照群181名)であり、統計的検出力が保証できる対象者数が得られていることから、上記区分のとおり、達成度を評価する。
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今後の研究の推進方策 |
今後も順調に無作為化比較対照試験を遂行するために研究フィールドとなっている市町担当課や地域包括支援センターと良好なコミュニケーションを図ることが必要である。介入期間が2年間と長期にわたるため、特に介入進捗状況やデータ管理を綿密に行うことが、研究推進のための重要な配慮事項となる。
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