研究課題/領域番号 |
22390446
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
亀井 智子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80238443)
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研究分担者 |
中山 優季 公益財団法人東京都医学総合研究所, 運動・感覚システム研究分野, 研究員 (00455396)
亀井 延明 明星大学, 理工学部, 教授 (20233968)
千吉良 綾子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (20633415)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | テレナーシング / 在宅呼吸ケア / 慢性呼吸不全 / 呼吸リハビリテーション / ランダム化比較試験 / メタアナリシス / ガイドライン |
研究概要 |
本研究の目的は、1.テレナーシングを利用する(介入)群と非利用(対照)群によるランダム化比較試験(RCT)を行い効果を示すこと、2.先進例の豪州シドニー市内のCenter for online health等を視察し、在宅患者への遠隔医療の実際とモニタリング方法、使用機器、費用等について情報収集し、わが国への示唆を得ること、3.メタアナリシスを行い、テレナーシングのエビデンスを提示すること、4.1~3.の成果をもとに「テレナーシング実践ガイドライン2012-2013」「在宅療養者のためのテレナーシング実践ガイド2012-2013」を編集・刊行すること、5.看護師、保健師等を対象に、テレナーシングを普及するための研修会を開催し、プログラム評価を行うことである。 研究の結果、1.RCTからは、介入群にテレナーシングの費用対効果比・増分費用効果比は高く、急性増悪発症率・急性増悪発症回数は低く、生活の質(QOL)の維持、うつの改善傾向、自己管理意識の向上傾向を認めた。2.豪州では遠隔医療を国策として推進し、疾患に応じて健康保険が適用され、通院距離が長い利用者には対面診療よりも遠隔診療が選択され、子どもや高齢者に急速に普及していた。3.テレナーシングの効果に関するメタアナリシスからは、介入群には再入院率・再入院回数・増悪患者数が少なく、救急受診リスクは低く、死亡率には差がないというエビデンスが示され、QOLは使用尺度が多様であるため比較が困難であった。4.「テレナーシング実践ガイドライン2012-2013」「在宅療養者のためのテレナーシング実践ガイド2012-2013」を編集・公開した。5.テレナーシング実践セミナーに21名が参加。テレナーシングの背景と実際を理解できたとして参加満足度(0~10VAS)は平均9.0(SD1.1)、プログラムとテレナーシングの今後に肯定的な評価であった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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