研究課題/領域番号 |
22390449
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
大金 ひろみ 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (60305696)
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研究分担者 |
伊藤 景一 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (00191883)
犬飼 かおり 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (30538012)
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キーワード | 在宅ホスピス / 緩和ケア / アクションリサーチ / 住民参加 / がん / がん患者 / 地域ケア |
研究概要 |
ソフトシステム論をベースとするアクションリサーチの手法を用いて、研究フィールドである「すみだ地域で多職種専門チームによる在宅ホスピス緩和ケア拠点を実現するとはとういうことか?」をテーマに、研究者と専門職等による研究参加者で「思いのモデル」を作成した。これをもとに比較表を用いて思いと認識された現実の擦り合わせを行い、以下のアクションプランを立案した。1)在宅ホスピス緩和ケア拠点の形成のための活動の基盤を作る。具体的には、拠点や活動の理念づくり、活動資金収集の方法の検討、事務局体制の整備等である。2)拠点を具現化するモノとしての緩和ケアグループホームについて検討する。具体的には、緩和ケアグループホームの概念作り、場所探し、市民参加型かつ最先端であるための仕掛けを作ること等である。3)在宅ホスピス緩和ケアについての情報発信を行う。具体的には、講演会の開催、自治体主催のがんパネル展への参加等である。4)これらの活動を行うために定例会を開催していく。一部のアクションプランを実践し、以下の学びがあった。1)「在宅ホスピス緩和ケアの地域作り」がどのような影響をもたらすか、地域住民と共有する必要がある。2)この活動は地域住民と専門職との連携が鍵となる。3)在宅ホスピス緩和ケアの地域作りという視点で、専門職同士の連携を図る必要がある。本年度の研究活動により、研究のトピックは「すみだに在宅ホスピス緩和ケアの拠点を作っていくプロセスはどのようなプロセスか?」から、「専門職が地域住民とどのようにかかわれるか?」「専門職がこのかかわりをどのように改善させ、改革することができるか?」「在宅ホスピス緩和ケア拠点の形成に関わる地域住民や専門職等のメンバーの気づきを共有する場をどのように作っていくか?」へとシフトしてきている。
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