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2010 年度 実績報告書

南米・北パタゴニア氷原の氷河変動と環境変動の対応解析

研究課題

研究課題/領域番号 22401003
研究種目

基盤研究(B)

応募区分海外学術
研究機関筑波大学

研究代表者

安仁屋 政武  筑波大学, 名誉教授 (10111361)

キーワードパタゴニア / 北パタゴニア氷原 / 氷河変動
研究概要

パタゴニアの夏である2011年2月に北パタゴニア氷原に分布する28の溢流氷河の空撮を行った。このうち21の氷河の変動を1945年から2009年まで明らかにしている。氷河の垂直写真撮影に際し、今回はプロペラ機では高々度の4200mの飛行高度に加え、一部に従来の焦点距離70mmに加え50mmで撮影することができた。この結果、南北3コースでエクスプロラドーレス氷河全域を立体視可能な写真で撮影することができた。2004年から試みているが、全域をカバーできたのは初めてである。また、ソレール氷河では1コースの撮影で全域の約90%が撮影できた。天気が悪く気流の悪いパタゴニアの垂直写真の撮影はコースの数が少なければ少ないほど、全域をカバーするチャンスがある。高々度から普通角で解像度の高い写真撮影をするために、画素数24Mのソニーα900とツアイスの高解像度のレンズを使用したが、その成果があった。
斜め写真による氷河末端撮影は2年振りであったので、かなりの氷河で顕著な後退が見られた。特にフィエロ、ネフ、コロニア、シュテフェン、HPN3,HPN2,サン・キンティン氷河で後退が顕著であった。いずれもカービング氷河である。長年停滞していたレオン氷河が若干後退していた。デブリに完全に覆われたグロッセ氷河は着実に融けていてゆっくりと後退している。同じくデブリに覆われたパレッド・スール氷河でも表面低下が進み後退が認められるようになった。エクスプロラドーレス氷河は表面低下が著しく末端では融けているが、まだ後退となって現れていない。一方、あまり後退していない氷河もいくつかあった。ソレール、カシェットN&S、パレッド・ノルテ、サン・ラファエル、グアラス、レイチェル氷河などである。

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公開日: 2012-07-19  

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