研究課題/領域番号 |
22401008
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
有薗 幸司 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (70128148)
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研究分担者 |
渡辺 知保 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70220902)
石橋 弘志 尚絅大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (90403857)
吉田 佳督 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90506635)
石橋 康弘 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (00212928)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 汚染 / 中国 / 癌村 |
研究概要 |
中国では癌発症病例が毎年200万人をこえ、その死亡人数は140万人に上る。中国の死亡人口の5人中1人が癌によるものとされ、悪性腫瘍の発生が心脳血管疾病の発生を超えて死亡原因の一位になっている。我々が調査を始めた平成20-22年までは中国で癌村の存在が公にされることはなかった。しかし、平成25年2月にその存在が公に認められるに至った。また、化学物質の食品汚染として中国の市場で売られているコメの約10%がカドミウムに汚染されている事実が報告されている。中国農業部が全国で実施した検査でも、28.4%から基準値を超える鉛、10.3%か らカドミウムが検出されていた。中国のコメの生産量は年間約2億トン、うちカドミウムに汚染されたコメは2000万トンに上る計算になるという。そこで我々は、中国海南省CDCと協力して、地域住民の健康調査および水質および農作物の重金属(カドミウムおよび鉛)と水産物の金属汚染調査を行った。即ち、海南省各都市における水産物の鉛とカドミウム含有量を測定し、水産物の鉛とカドミウム汚染状況を把握した上、分析と評価を試みた。その結果、カドミウムの河川汚染にはカドミウム用のイムノクロマトツールも活用して調査したところ汚染が確認された。また、魚類、軟体類、甲殻類と弁鰓類合計4種類238部のサンプルについて評価したところ、海南省水産物の鉛汚染量は0.005~0.717mg/kg、カドミウム汚染量は0.100×10-3~0.648 mg/kgであった。これらの含有量は国内関連基準以下のレベルではあるものの一定レベルの鉛とカドミウム汚染が水産物で進んでいることが判明した。一方で、海南島は2つの癌村の存在が明らかとなり、その原因として河川水などの環境要因に加え、食品中の重金属(特にカドミウムおよび鉛)の影響が大きいことが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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