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2010 年度 実績報告書

ディアスポラにおける民族宗教の変質と再編-ヒンドゥー教と道教の動態的側面を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 22401017
研究種目

基盤研究(B)

応募区分海外学術
研究機関東北大学

研究代表者

山下 博司  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (20230427)

キーワードヒンドゥー教 / 道教 / ディアスポラ / 東南アジア / 宗教儀礼 / アイデンティティ / 文化変容 / 現地適応
研究概要

本年度は本研究計画の着手年度として、インド系および華人系ディアスポラの宗教事情を予備的に調査し、概要を把握することに努めた。調査対象地域は主として東南アジアで、シンガポール、タイ(バンコク首都圏)、インドネシア(東ジャワ州スラバヤ市)について、基礎調査を行った。各調査地では、ヒンドゥー教および道教の寺院について、政府関係者や寺院関係者による補助を得ながら調査を行った。また、インドにおけるオリジナルなヒンドゥー教の寺院儀礼の調査のため、南インド・タミルナードゥ州政府の学校教育相の特段の協力を得て、タミルナードゥ州南部の諸ヒンドゥー寺院を訪れ、インタビュー、儀礼の観察、資料収集を行っている。文字化されていない非バラモン的な寺院儀礼や寺院組織の状況を知り得たのは大きな収穫で、来年度以降の調査研究に有効に用いられるであろう。
今年度に発表した研究成果としては、ディアスポラを含む海外におけるヒンドゥー教徒の宗教意識の最新動向を扱った論文、インド映像産業の新傾向と海外市場について宗教的側面にも言及してレポートしたシンポジウム報告要旨、およびインドのヒンドゥー民話の海外でのオペラ化についての報告論文の計3編(うち査読付き2本)がある。
次年度以降は、中国系の宗教についての成果発表・公開が課題の一つとなる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] インド民話から現代オペラへ-ション・アダムズ作<フラワリング・ツリー>のエコロジー的構想などをめぐって-2011

    • 著者名/発表者名
      山下博司・岡光信子
    • 雑誌名

      東方

      巻: 第26号 ページ: 163-180

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インディアン・スピリチュアリティと現代-ヴェーダーンタ的一元論の再編とその今日的意義をめぐって-2010

    • 著者名/発表者名
      山下博司
    • 雑誌名

      宗教研究

      巻: 第84巻第2輯(第365号) ページ: 325-348

    • 査読あり
  • [雑誌論文] グローバル化のなかのインド・メディア産業-人材育成とメディア教育の現況にも触れて-2010

    • 著者名/発表者名
      山下博司・岡光信子
    • 雑誌名

      社会変容とメディア:グローバルインドの諸相要旨集

      ページ: 8-9

  • [学会発表] グローバル化のなかのインド・メディア産業2010

    • 著者名/発表者名
      山下博司・岡光信子
    • 学会等名
      NIHU主催シンポジウム(現代インド地域研究国内全体集会)
    • 発表場所
      東京外国語大学
    • 年月日
      2010-12-04

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公開日: 2013-06-26  

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