研究課題/領域番号 |
22401019
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 東京芸術大学 |
研究代表者 |
関 出 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (60154639)
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研究分担者 |
荒井 経 東京芸術大学, 大学院美術研究科, 准教授 (60361739)
斎藤 典彦 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (60272647)
佐藤 道信 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (30154074)
古田 亮 東京芸術大学, 大学美術館, 准教授 (20259998)
小島 徳朗 京都市立芸術大学, 美術学部, 講師 (70548263)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 美術史 / 中国画 / 日本画 / 中国 / 水墨 / 岩絵具 |
研究概要 |
平成22年、23年度に中国の主要な美術大学を歴訪し、「岩彩画」を中心に中国画の現状に関する情報収集を積み重ねた。その分析によって得た調査成果を総括し、科研最終年度計画の作業内容を再確認したうえで、平成24年度には中国へ3回調査渡航した。まず6月には、北京と天津の調査を実施した。北京、中央美術学院では大学美術館にて2012年卒業生優秀作品展を見学し、館員との意見交換も行った。その後、首都師範大学美術学院、清華大学美術学院を訪問し、関係する各教員との交流の場を得て、学生および教員の各アトリエで制作の状況を見学した。天津では、第一線で活躍する現代中国工筆作家のアトリエ訪問、および天津美術館、博物館にて情報収集を行った。秋には、日中両国間の解決困難な摩擦問題が表面化する状況となり、渡航計画を変更せざるを得ない点もあったが、文化交流に関する人的ネットワークの重要性については、あらためてその認識を強めた。その中で11月には北京と杭州へ渡航し、調査した。中央美術学院実験芸術系教授ほか元教授、作家の各アトリエにて各々の作品を見学し、意見交換した。杭州の中国美術学院では、教授のアトリエ訪問および南山キャンパスの見学を行った。また、象山キャンパス、公共芸術学院壁画系・岩彩画研究所などを見学、および意見交換した。12月には、広州美術学院を訪問、学部生岩彩画卒業制作と壁画模写、大学院生岩彩画作品講評会を実施し、旧知の教授と有意義な意見交換の機会を得た。平成25年2月には本科研の纏めとなる報告と発表の最終回として、第五回公開研究会を東京芸術大学において開催した。参加者は約60名であった。「岩彩画」の調査と人的交流を通して、中国と日本の絵画の淵源を探り、水墨画と彩色画へと独自に違う方向をたどった来歴を見渡すことによって気付く内容は、多くの示唆に富む調査成果として、将来へ資するものと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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