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2010 年度 実績報告書

明治期に海外流出した近代工芸作品の調査

研究課題

研究課題/領域番号 22401021
応募区分海外学術
研究機関独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館

研究代表者

諸山 正則  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 工芸課, 主任研究員 (30157945)

研究分担者 今井 陽子  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 工芸課, 主任研究員 (60290871)
唐澤 昌宏  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 工芸課, 主任研究員 (90370999)
木田 拓也  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 工芸課, 主任研究員 (40300694)
北村 仁美  独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, 工芸課, 主任研究員 (20332140)
三上 美和  京都造形芸術大学, 芸術学部・芸術表現・アートプロデュース学科, 専任講師 (90531640)
キーワード美術史 / 工芸 / 明治 / 輸出工芸 / 万国博覧会
研究概要

平成22年度は明治期に開催された万国博覧会開催地及び美術館や個人所蔵の主要コレクションの調査をヨーロッパにおいて行い、工芸作品の所在及び実地の調査を実施した。
イギリスでは、オックスフォードのアシュモリアン美術館で、1908年以降来日して収集されたイングラムコレクションを含む漆工と陶磁器を中心に96点の調査を行った。ロンドンの大英博物館では、陶磁器を中心に日本で収集されたフランクコレクションをはじめ明治時代の特徴を示す磁胎七宝や磁胎蒔絵といった資料などを対象に、陶磁、七宝、漆工、金工の計101点の作品確認とデータ作成の調査を行った。それらはより確かな制作年と蒐集の状況調査や、当時の需要と輸出状況などの検討にも役立つものと思われる(担当:唐澤昌宏、服部文孝)。
フランスではパリの主要な各美術館において、19世紀末に収蔵された優れたコレクションの作品確認と実地の悉皆調査を行った。チェルヌスキ美術館では陶磁器等の作品確認を行い、ギメ美術館では18点、装飾美術館では70点の工芸作品の作品データの収集と撮影を行った(担当:北村仁美、三上美和)。
ドイツ、チェコ、オーストリアでは、ハンブルグ工芸美術館で31点、マイン・フランケン美術館で1点、ナプルステク美術館で18点、ラバ国立美術館で40点、オーストリア国立応用美術館で111点、ウィーン民族学博物館で35点を作品確認し実地調査した。他にゲルマン国立博物館で19点の作品確認と、収蔵庫改装中のため作品確認はできなかったがナプルステク美術館の陶磁、漆工、七宝、金工の各作品データの調査を行った。ドイツ及びオーストリアのコレクションは、1873年ウィーン万国博覧会の出品作品が多く、H・シーボルトや個人コレクターの収集品も重要であった(担当:今井陽子)。

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公開日: 2012-07-19  

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