○5月30日~6月13日 景徳鎮磁土による清華大学講義と釉下彩実習○6月27日~7月3日 6月28日 故宮博物館にて醴陵シンポジウムに於いて釉下彩研究発表をおこなった。○8月6日~8月17日 中国広州石湾、醴陵調査によって醴陵磁芸堂、華聯陶芸会社を調査した。○9月10日~9月26日 アメリカ サンタフェにて釉下彩調査。アメリカインディアンの陶芸、アメリカの釉下彩描画法を研究した。世界各国の陶芸の大勢は造形面に関心が強いことが感じられた。○11月23日~25日 長崎、東洋陶磁学会研究会長崎、伊万里と肥前陶磁の技法と交流史研究シンポジウムに参加し、有田の染付、墨弾き、だみ技法を調査した。○平成25年1月19日~1月23日 北京にて釉下彩技法の実習と景徳鎮染付け技法の研究をした。 だみ筆による描画法、濃淡を微妙につけながら彩色するだみ描画法は中国では分水と呼ばれており、日本でも有田や瀬戸の陶業地の主要な陶磁技法である。本研究に於いて日本、中国にて文献の原料調査と現況調査、その発色、焼成法による発色の差異、釉下五彩の顔料の変化、化学的分析、1400度の焼成技術などを調査研究した。陶磁藝術学会の研究会を通じて合計4回の講習会を実施し、専門性の高い教育と人材育成に努力した。醴陵の釉下彩は1900年代初期に日本政府の近代中国殖産政策によって、だみ技法を含めた日本の近代陶磁産業と教育が再伝播された事を確認した。景徳鎮から有田に伝わっただみ技法が景徳鎮のだみ筆と比較すると、筆や筆の運びが有田とは大きな違いがあった。景徳鎮、醴陵の釉下彩の顔料の色見本作成、化学分析を実施し、報告書に詳細を掲載した。広く広報活動を行い各窯の釉下彩技法、だみ技法の関連性に関する詳細はホームページ、報告書に掲載したので参照していただきたい。
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