研究概要 |
平成25年度には,アジア人同士の国際コミュニケーションではどのような言語が使用されるか,国際言語としての英語,東アジア英語などの可能性について考察するために、インドネシア、マレーシア、シンガポールにおいてアンケート調査(調査対象者は3,106名の大学生)、教員と学生へのインタビュー、そして授業見学を行なった。また,教室内でインタビューを受けてもよいという学生を募集し,249名の学生にインタビューを行うことができた。25年度の分析においては,主として次の3つの傾向が伺えた。すなわち,(1)「英会話のとき、話の「間」が気づまりに感じることがあっても, アジアの人々はその間を埋めるスキルを持っていない。」に対して、アジアの大学生のの半数が賛成しなかった。(2)マレーシア、シンガポール、フィリピン(つまり英語が第二言語の国)に育った学生は「Outer Circle」で教育を受けたので、英語に対しての感覚が同じ場合は少なくない傾向があると言われている。また、「英会話のとき、話の「間」が気づまりに感じることがあっても, アジアの人々はその間を埋めるスキルを持っていない。」に対して、シンガポールの学生は46パーセント反対したのに対し、マレーシアの学生は27パーセントしか反対してない。(3)「英会話のとき、話が途切れるような気づまりを埋められる仕方について学びたい。」に賛成する学生の中では、日本人が一番少ない。 25年度中には研究代表者および研究協力者が,これらの結果について4回の学会報告で議論し,また,インドネシアやマレーシアの大学において8回講演した。または、日本の大学生の為に、3回講演した。さらなるデータ収集と詳細な分析を通して次年度以降さらに研究内容を発展できると考える。
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