平成22年度には、2回(2010年8月5日~29日、2011年3月5日~25日)にわたって、ブリティッシュ・コランビア州立公文書館(ヴィクトリア市)、ブリティッシュ・コランビア大学図書館特別コレクション(バンクーバー市)、トロント大学トマス・フィシャー特別・コレクション(トロント市)において19世紀末~20世紀前半の日本人移民コミュニティの形成と発展、バンクーバー市の日本人街の形成に関する史料を調べ、適当な史料のコピー・マイクロフィルムを注文し、データをノート型パソコンによって保存して、整理した。 その調査で得られたデータに基づいて、2011年3月に学術論文"Migrants and Borderland Identity : A Comparative Study of Japanese Communities in British Columbia and the Priamur Region in the 1870s-1900s"(『国際開発研究フォーラム』第40号、国際開発研究科、79~94頁)を発表した。 また、2010年7月23日に、アメリカからカリフォルニア大学バクリー校教授Wayne Patterson氏をゲスト・スピーカーとして招いて、名古屋大学国際開発研究科において、国際ワークショップ「東アジア系移民コミュニティ-歴史と現在-」を開催し、4名の参加者の発表及び総括ディスカッションを行った。 そのうち、サヴェリエフ・イゴリが「19世紀末~20世紀初頭の沿アムール地方とブリティッシュ・コランビアの地域アイデンティティ形成における日本人移民コミュゴティ-比較の視点から-」というテーマで発表を行った。
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