研究課題/領域番号 |
22401030
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
SAVELIEV IGOR 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (60313491)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 日本人移民 / カナダ / 外交 / 日米英関係 |
研究概要 |
平成25年度には、防衛省防衛研究所戦史図書館史料室及び国立国会図書館憲政資料室(4回)において19世紀末~20世紀前半のカナダ、米国における日本人移民問題に関する史料を調べ、必要な史料をデジタルカメラで撮影し、データをノート型パソコンによって保存し、整理した。さらに、2013年9月に、イギリスの国立公文書館において20世紀前半の日英加米の外交交渉における日本人移民問題に関する史料、特にイギリスの植民地省及び外務省の報告書などを調べ、適当な史料をデジタルカメラで撮影し、データをノート型パソコンによって保存して、整理した。 2013年10・11月、3人の研究者と共に研究打ち合わせを行いながら、2014年8月に開催されるヨーロッパ日本研究協会の国際大会の実行委員会にパネル"Joining the World Powers: Japan in the Times of Building Alliances, 1898-1910"のプロポーザルを申請し、その準備を行った。 さらに、2014年1・2月、3人の研究者と共に研究打ち合わせを行いながら、2014年5月29~6月1日に開催されるアジアのアジア研究学会年次大会の実行委員会にパネル"Opening and Closing Doors: Policies towards Japanese Immigration in Canada, Mexico and Brazil"のプロポーザルを申請し、その準備を行った。 両パネルは、プロポーザが採択され、来年度に行う予定である。 さらに、2014年3月に、米国の国立公文書館において20世紀前半の日英加米の外交交渉における日本人移民問題に関する史料、特にアメリカ海軍武官の報告書などを調べ、適当な史料をデジタルカメラで撮影し、データをノート型パソコンによって保存し、整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでは、研究計画通り、日本外交史料館、カナダの国立公文書館、イギリスの国立公文書館、米国の国立公文書館、ブリティッシュ・コランビア州立公文書館などにおいて19世紀末~20世紀前半のカナダ、米国における日本人移民問題に関する史料を調べた。その調査で収集した史料に基づいて、本研究課題の当初研究目的である「イギリスの自治領であったカナダの国家アイデンティティ形成、特に英米加日の外交における日本人移民問題」に新しい光を当てること出来るではないかと考える。 また、すでに、所属している名古屋大学国際開発研究科において、海外からゲスト・スピカーを招いて、22年度に国際ワークショップ「東アジア系移民コミュニティ―歴史と現在―」を、24年度に国際シンポジウム「越境空間、多文化空間―東アジア移民の歴史と新しい動向―」を開催し、ゲスト・スピカーと他の研究者の研究成果や、自らの研究成果を発表し、学内外の研究者や大学院生の参加できる移民問題についてのディスカッションを行い、本研究の研究成果の公開がある程度できたではないかと考える。 さらに、平成25年度に20世紀前半の日本外交・移民問題の専門家と共に研究打ち合わせを行いながら、"Joining the World Powers: Japan in the Times of Building Alliances, 1898-1910"と"Opening and Closing Doors: Policies towards Japanese Immigration in Canada, Mexico and Brazil"という二つのパネルを組織し、その準備を行い、平成26年度に国際学術大会において行う予定である。また、26年度に所属している名古屋大学において、国内外の研究者を招いて、国際シンポジウムを行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
1) 前年度に収集した史料の分析を続き、2014年6月~2015年1月に、日本外交史料館、国会図書館の憲政資料室では、史料の調査を行い、適当な史料のコピーを注文する。2014年9月に、ワシントンのNational Archivesのコレクションなどにおいて、日米外交における日本人移民に関する史料(RG38, RG50, RG80)の調査を行う。 2) 2014年5月29~6月1日、大阪市に開催されるアジアのアジア研究学会年次大会においては、パネルを組織し、「1907年末~1908年初頭におけるブリティッシュ・コロンビアへの日本人移民の入国制限と日米外交危機」というテーマで研究成果発表を行う。 3)2014年8月27~30日、リュブリャナ市に開催されるヨーロッパ日本研究協会の国際大会において、パネルを組織し、「ブリティッシュ・コロンビアへの日本人移民と岐路に立つ日英関係、1898~1908年」というテーマで研究成果発表を行う。さらに、2014年11月末、名古屋大学において、国内外の研究者を招いて、「20世紀初頭の日本人移民の歴史を再考察する」(仮)というテーマで国際シンポジウムを行う。 4)2014年6月~2015年3月、収集した史料の整理を行い、研究成果報告をもとに、学術論文を執筆する。
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