格差社会における紛争後の平和構築の実態と課題：ペルーの真実委員会と先住民

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22401043
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 海外学術
• 研究分野: 文化人類学・民俗学
• 研究機関: 成蹊大学
• 研究代表者: 細谷 広美 成蹊大学, 文学部, 教授 (80288688)
• 研究期間 (年度): 2010-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 平和構築 / 先住民 / 人権 / 移行期正義 / 真実委員会 / ペルー / 紛争 / 難民

研究概要

グローバル化が進行し、国家の平和構築のプロセスは説明責任を含め、国際社会と様々なかたちでかかわる。しかし、国内の多様性や格差は、国際社会からは往々にして不可視のものとなっている。本研究は、深刻な人権侵害等がおこった国において移行期正義と関係して設置される真実委員会と平和構築のプロセスが、人種・民族的要因とどのようにかかわっているか、ペルーの先住民に焦点をあて、フィールドワークをもとに明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] 人権のグローバル化と先住民:ペルーにおける紛争、真実委員会、平和構築 (2013)
  • 著者名/発表者名: 細谷広美
  • 雑誌名: 文化人類学 巻: 77(4) ページ: 566-587
  • 査読あり
• [雑誌論文] Transitional Justice for Whom? : Globalization of Human Rights (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiromi Hosoya
  • 雑誌名: the Peruvian Truth and Reconciliation Commission, and Indigenous People
  • URL: http://repository.cc.sophia.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/34709/1/201209110001.pdf
  • 査読あり
• [雑誌論文] 紛争と子どもたちーネイティヴ・アーティスト、記録すること、表現すること (2011)
  • 著者名/発表者名: 細谷広美
  • 雑誌名: アジア太平洋研究 巻: 第35号 ページ: 47-72
  • 査読あり
• [学会発表] Documentation and Representation of Violence : Experiences of Indigenous People during Internal Armed Conflicts in Peru and Works of Edilberto Jimenez (2014)
  • 著者名/発表者名: Hiromi Hosoya
  • 学会等名: 第3回アンデス・アマゾン学会ー第1回国際ペルー研究者会議
  • 年月日: 20140704-06
• [学会発表] Global Justice and Peace building in an Unequal Society : Internal Armed Conflicts and Indigenous People of the Highland Andes (2014)
  • 著者名/発表者名: Hiromi Hosoya
  • 学会等名: The International Union of Anthropological and Ethnological Sciences
  • 発表場所: Makuhari Messe
  • 年月日: 20140515-18
• [学会発表] Globalization of Human Rights and Indigenous People: Internal Armed Conflicts, Truth Commissions, and Peace-building in Peru (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiromi Hosoya
  • 学会等名: 112^<th> American Anthropological Association Annual Meeting
  • 発表場所: Washington D.C.
  • 年月日: 20131119-24
• [学会発表] Range of "Human" in Human Rights and Human Security: Internal Armed Conflict, Peacebuilding and Indigenous People in Peru (2013)
  • 著者名/発表者名: Hiromi Hosoya
  • 学会等名: American Ethnologist Society, Association for Political and Legal Studies Joint Spring Meeting
  • 発表場所: Chicago
  • 年月日: 20130411-13
• [学会発表] 紛争後の平和構築とマイノリティ:移行期正義と補償を中心に (2011)
  • 著者名/発表者名: 細谷広美
  • 学会等名: 日本文化人類学会
  • 発表場所: 法政大学
  • 年月日: 2011-06-11
• [学会発表] グローバル化と国民統合が生む社会的排除:民衆の可視化と抵抗(パネル代表幡谷則子) (2011)
  • 著者名/発表者名: 細谷広美
  • 学会等名: 日本ラテンアメリカ学会
  • 発表場所: 上智大学
  • 年月日: 2011-06-04
• [学会発表] Transitional Justice for Whom? (2010)
  • 著者名/発表者名: 細谷広美
  • 学会等名: 第2回国際ワークショップ「グローバリゼーションの光と影」
  • 発表場所: 上智大学
  • 年月日: 2010-10-22
• [図書] Entre el documento de violencia y la creatividad artistica: desde retablos a dibujos de Edilberto Jimenez Jurgen Golte, Ramon Pajuelo Teves(eds.), Universos de memoria. Aproximacion a los retablos de Edilberto Jimenez sobre la violencia politica (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiromi Hosoya
  • 総ページ数: 152-155
  • 出版者: Lima : Instituto de Estudios Peruanos
• [図書] ペルーを知るための66 章 (2版) (2012)
  • 著者名/発表者名: 細谷広美編著
  • 総ページ数: 383
  • 出版者: 東京:明石書店
• [備考] 武蔵野地域五大学共同教養講座の講師(2014年9月),ハーバードロースクール人権プログラムLuncheon での発表(2013年3月)
• [備考] 文化省の調査への協力,防衛省の調査への協力、チリ国コンセプシオン大学社会学科でのゲスト講師、同大学政治学研究科での講演(2010年8月)