研究課題/領域番号 |
22401044
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
横山 玲子 東海大学, 文学部, 教授 (50287041)
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研究分担者 |
松本 亮三 東海大学, 観光学部, 教授 (20114655)
吉田 晃章 東海大学, 文学部, 講師 (60580842)
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キーワード | マヤ文明 / 資源・環境利用 / 文明のメカニズム / 新大陸先史学 / カンペチェ / 先古典期 / 古典期前期 / 文明学 |
研究概要 |
本調査研究の目的は、先スペイン期の新大陸における文明の形成・発展・衰退のメカニズムを解明することにあり、究極的には「人類文明の制約と可能性」を問うことにある。具体的には、メキシコのカンペチェ州に位置するマヤ文明の諸遺跡における考古学調査を実施し、先古典期中期から古典期前期(前1000年頃~後600年頃)にかけて、当該地域に興った文明盛衰のメカニズムを資源および環境利用に焦点を当てて解明することである。平成22年度は、本調査研究の初年度であり、カンペチェ州南部地域における遺跡分布調査及び環境調査を実施して調査地全体の考古学的知見を整理し、次年度以降に発掘調査を行うべき遺跡を決定することを計画していた。 第一次予備調査(平成22年8月8日~17日)では、カンペチェ州博物館総館長マルコ・A・J・カルバハル・コレア氏、国立人類学歴史学研究所カンペチェ支所長リリオ・G・スアーレス・アメンドラ氏と打合せを行った結果、現地研究機関の本調査研究に対する全面的な協力を得ることとなった。また、国立統計・地理・情報学研究所において、調査対象地域および周辺地域の地形図を収集した。第二次予備調査(平成23年3月5日~20日)では、現地考古学者エレーナ・カンチェ氏と共にカンペチェ州南部地域に分布する約17遺跡の踏査を行い、調査地域及び調査内容に関連する文献資料等の収集を行った。踏査の結果、次年度から発掘を開始する遺跡を特定することができ、現在は現地との連絡を取りながら発掘申請の準備を行っている。従って、平成22年度の調査研究結果については、現在、踏査結果のまとめと考古学的知見の整理を行っていることから、平成23年度以降に発表する予定である。
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