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2012 年度 実績報告書

資源・環境の利用からみるマヤ文明の動態―カンペチェ州南部の先史学研究

研究課題

研究課題/領域番号 22401044
応募区分海外学術
研究機関東海大学

研究代表者

横山 玲子  東海大学, 文学部, 教授 (50287041)

研究分担者 松本 亮三  東海大学, 観光学部, 教授 (20114655)
吉田 晃章  東海大学, 文学部, 講師 (60580842)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードマヤ文明 / カンペチェ / ラモナル遺跡 / 古典期終末期 / 建築様式 / 気候変動 / 社会構造 / 文明の推移
研究概要

本年度は、カンペチェ州南部に位置するラモナル遺跡のうち、ラモナルAの測量と試掘を行うことを予定していたが、ラモナルAの簡便な測量を行いながら、同時にラモナル遺跡として登録されている6つの遺構群の分布状況を確認するための踏査を行った。その結果、古典期終末期(後800年~後1000年ごろ)における当該地域の文化・社会的状況に関して、これまで考えられてきた解釈とは異なった状況を想定するに至った。
ラモナル遺跡は、1912年にR.E.マーウィンが初めて概測と報告を行っており、便宜的に名付けたA,B,C,D,EおよびXの6つの遺構群から構成されると考えられてきた。ラモナルAは、1995年にベナビーデスらによって一部修復されているが、その他の遺構群については、ほとんど調査が行われていない。今回、6つの遺構群について踏査した結果、以下の点について再考する必要性が生じた。(1)6つの遺構群には、それぞれ異なった配置や建築の特徴が見られる。したがって、ひとつにまとまった行政=祭祀センターというより、各々独立した機能をもっていた可能性が高い。(2)ラモナル遺跡周辺から、より南方に位置するリオ・ベック遺跡にかけて、大小さまざまな遺跡群が分布しており、現在考えられているよりはるかに多くの集団が、ほぼ同時代にいくつものセンターを形成していた可能性が高い。(3)古典期マヤ社会において、大規模な優越センターが小規模な従属センターを複数支配していたとしても、古典期終末期ごろ、この地域では優越センターの支配とは異なった、独立した諸集団の活動があったことを考えなくてはならない。今後、チチャンカナブ湖底コアやカリアコ海底コア調査等で示された気候変動(大干ばつ)がペテン地域におけるマヤ文明の崩壊と関連していた可能性と併せて、ペテン地方からユカタン北部へと文明の中心が推移していった過程を再考したい。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マヤの世界遺産カラクムル周辺のリオ・ベック遺跡群を巡って―古典期マヤ文明の理解と観光の可能性―

    • 著者名/発表者名
      松本亮三
    • 学会等名
      2013年度第1回東海大学文明研究会・観光学部合同研究会
    • 発表場所
      東海大学代々木キャンパス

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公開日: 2014-07-24  

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