現地調査:次年度以降の調査の準備と情報収集に重点を置いた。 ・米国の湾岸戦争・イラク戦争帰還兵士の調査:NPT(核不拡散条約)再検討会議時に振津が渡米し、米国のG.Munroe(研究協力者)とともに、米国のイラク戦争帰還兵H.Reed氏と面談し、今後の聞き取り調査について打合せを行った。(5月) ・振津が、ニューヨーク州オーバニーの元劣化ウラン兵器製造工場問題に詳しいT.Ellis氏と面談し、情報収集。(5月) ・イラクの汚染地域の影響調査:バスラからDr.J.Al-Ali、Dr.O.Habib(研究協力者)を日本に招聰し、癌登録制度の現状、疫学調査の進行状況などの報告を受け、打ち合わせを行った。また、京都大学、広島大学、放射線影響研究所(広島)、信州大学、愛知がんセンターを訪問し、疫学研究者、環境放射能研究者、臨床医等との意見交換を行なった。あわせて各地で市民への講演なども行った。(7月) ・振津がニューメキシコ州周辺の先住民居留区のウラン採掘予定地の視察等を行った。(5月) ・劣化ウラン(DU)兵器に関する決議が議論された国連総会第一委員会開催時に振津、D.WireとR.Verjauw(いずれも研究協力者)が渡米し、会議の傍聴及び、禁止に向けたプロセスについて議論した。(10月) 文献調査 ・劣化ウランの環境・医学に関する科学的文献について、最新のものまでのリストアップとレビューの資料を作成し、ほぼ完成している。来年以降、さらに追加する予定。 ・予防原則に関する資料、文献はリストアップの途上である。
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